Egan

「しあわせの理由」

今日発売だった。忘れてたけど帰りに本屋に寄ったら平積みしてあったので買って来て、今読み終わった。九編中二編はSFマガジン等で読んだ事あった。東浩紀にネタを割られて凄いショックだった「ワンの絨毯」は収録されてない。これはSFマガジンのバックナン…

東浩紀「計算の時代の幻視者」を読んで思った事(2)

なんでもかんでも好きな作家に結び付けてしまうのは、まぁ、僕の乏しい読書体験から来る悪癖だと思って見逃して欲しいのですが、グレッグ・イーガンがそのような問題をテクノロジーを小道具にして僕等の問題に結びつけて冷静に提示するのに対し、狂気じみた…

VS.NETインストール中

なんとかかんとか三ヶ月に渡り読み進めてきた「死霊」ですが、今日遂に一つの山場であるらしい五章まで読み終わりました。あまりのカッコよさに本気で興奮したのでPCの前に座っている事も出来ずに部屋をうろうろしてしまった。 では、はっきりと言ってしまう…

東浩紀「計算の時代の幻視者」を読んで思った事(1)

今日、「脳とコンピュータはどう違うか」を読んだんですが、その中に"計算可能性"という言葉が出てきます。コンピュータは何を計算できるのか?と言う事なんですが。「計算の時代の幻視者」にも物凄く唐突に、「計算可能性」と言う言葉が出てきまして。 言葉…

マトリックス

ああ、いい例えを思いついた。っていうか、凄く簡単な話で要するに、ゲームのキャラクターが、そのゲームを何度もやり直して上手くいった場合にだけセーブする、という能力を得た場合に彼はそれでもそのゲームのキャラクターであるといえるのか?と言う事で…

「宇宙消失」について

昨日、「並行宇宙は実在する」を読んだんですけどこの記事凄い面白いです、特に最後の2ページが。マジ読むべき。で、「宇宙消失」はレベル3マルチバース(量子の多重世界)を扱ってるって書いたんですけど、僕は実は「宇宙消失」は最後まで読んでも良く分か…

マルチバース

グレッグ・イーガンの作品はレベル3とレベル4のマルチバースを扱ったものが多い。「無限の暗殺者」、「宇宙消失」はレベル3だし、「順列都市」では最終的にレベル4マルチバースにコピーを送り込む事になる。デイヴィッド・ブリンの「ガイア―母なる地球」…

日経サイエンス 2003/08

やはり七月の第二短編集発売に向けて今グレッグ・イーガンブームが静かに巻き起こりつつあるようだ。日経サイエンス8月号にMax Tegmark(男前)の「並行宇宙は実在する」という記事が載っているんだが、その中でもグレッグ・イーガンの「順列都市」が紹介され…

いいわけ

アメリカ・ファンタジィ&SF誌特約 S-Fマガジン 2003年8月号の東浩紀によるグレッグ・イーガン論「計算の時代の幻視者-フーコー、ディック、イーガン-」を読んで非常に深い感銘を受けたので、それについて書きたいのだが、日記で東浩紀について書く、というの…

「決断者を読んで」 K2Da

僕はアレックスが羨ましいです。それはアレックスが自分の思考を目で追うことが出来るようになったからです。僕はいつも自分の思考を言葉のままでどこかに記録して後からそれを眺めたいと思うんだけど、それは無理でそれを解決した百鬼夜行>は凄いソフトだと…

仏契(ぶっちぎり)/絶好調(ぜっこうちょう)

このページの下の方に「free way <> attractor?」と書いてあると思う。これはこのページのスタイルシートを作っている時に上下対称にしようと思ってページ上部のh1タグ、タイトル"佑記"に対応するものとして書いた。書いた時は「英語と記号で構成されてて疑…