ポケモンユナイトの大会一年目を振り返る(1)
去年の暮れから、ポケモンユナイトの大会結果を収集して、Center Pin(g)というサイトとして公開しているんですが、そろそろポケモンユナイトもリリース一周年、WCS(世界大会)の日本代表も決まり、キリが良いので、いろいろ数字を見てみたいと思います。
データは使用されたトーナメントサイトからjsonを持ってきて、sqliteに詰め込んでから出力するという流れで作ってます。現時点のsqliteファイルもここにおいておきます。毎回のサイト出力をなるべく速くするために、テーブルが正規化されてなかったりしますが、メモも兼ねて出力に使ったSQLも併記するので、もしDBを直接参照する場合は参考にしてください。
各種総数
各種データの総数です。
種類 | 数 | SQL |
---|---|---|
大会数 | 40 | 開くselect count(*) as count from members; |
プレイヤー数 | 14,361 | 開くselect count(distinct player) as count from members; |
延べプレイヤー数 | 30,099 | 開くselect count(*) as count from members; |
プレイヤー平均大会参加数 | 2.1 | 開くselect avg(count) as average from (select player, count(*) as count from members group by player); |
チーム数 | 2,822 | 開くselect count(DISTINCT current_name) as count from teams; |
平均チーム大会参加数 | 1.7 | 開くselect avg(count) as average from (select current_name, count(*) as count from teams group by current_name); |
名寄せ等を自分がしているため、数字の意味を説明します。
大会
結果を収集した大会は 40大会あり、リストが大会一覧のページになります。
自分が把握している限りではすべての公式大会30大会と、非公式10大会の結果を収録しています。
公式大会は大きく5種類あり、
- 第0回 公式オンライン大会
- '21年 9月 19日 1大会
- シングルエリミネーション。おそらく、テスト大会的な位置づけ。
- Winter Tournament
- '21年12月の第一回から、'22年3月のFINALまで7大会
- 参加チーム数に制限があり、参加登録しても参加できないケースがあった
- すべてシングルエリミネーションで、成績上位チームが3月のFINALへ出場
- 地域制限がなかったため、東南アジア、チリ等のチームも出場し、優勝するケースも
- 決勝に当たるFINALはオフライン大会で、日本のチームはオフライン。海外チーム2チームはオンライン
- WCS予選
- '22年2月から5月まで月一、6月に地域代表決定戦の計5大会
- 世界大会の予選であるため、日本のチームのみ参加
- ダブルエリミネーション
- 月例大会上位チームと、最終予選突破チームで「WCS 地域代表決定戦」が行われ、2チームが日本代表に決定済み
- ’Pokémon UNITE Challenge DAY
- 22年4月のテスト大会から現在まで継続的に行われ、13大会開催済み
- ダブルエリミネーション、もしくは、スイスドロー
- 1〜3人で参加登録する大会、5人チームで参加する登録する大会、両方可能な大会がある
- 同一日、同一時間に複数トーナメントが行われることもあり、それぞれに優勝チームがある
- 公式配信等がなく、エンジョイ大会との位置づけ
- ポケモンユナイト甲子園
- '22年6月に4地域の予選のみ実施済み
- 同一高校の生徒で作ったチームしか出場できない
- 7/30に4チームで決勝
となってます。
非公式大会は10大会収集しています。ユーザー主催の非公式大会はTonamelで毎週のように開催されているのですが、16チームか32チーム参加で公式大会に比べると収集できる試合結果が少ないことと、tonamelがGraphQLを使っており、勝手にクエリを叩いて良いものか悩ましい、と言うかダメそうなので結構手作業が入り面倒ということであまり登録できていません。
データを集め始めた昨年末時点ではここまで公式大会が開催されるとは思っていなかったのですが、今後、公式大会の開催が減るようなことがあれば、非公式大会のデータも頑張る予定です。
プレイヤー数
プレイヤーに関しては、「同じ名前のプレイヤー」を「同じプレイヤー」として扱っています。しかし、ポケモンユナイトのプレイヤーは頻繁に名前をかえます。プレイヤー一覧に「大会参加名」という列があると思いますが、これが、同一プレイヤーが違う名前で大会に参加した際の別名です。見てもらうとわかりますが、上位のプレイヤーでもおそらく半数以上が複数のプレイヤー名を使っています。上位のプレイヤーに関しては、自分がおそらく同じであると思われる名前を同一プレイヤーとして扱うようデータを修正していますが、大半のプレイヤー名変更は捕捉できていません。
よって、ここで集計したプレイヤー数、1万4千人強というは、実際の人数よりかなり多いと思われます。
なお、プレイヤー名が複数ある理由ですが、以下のようなものがあるようです。
- レートが上がりすぎるとマッチングしない、チームプレイとソロプレイとで使い分けるなどの理由で、普段から複数アカウントを使い分けている
- チームに所属した際に、チーム名をプレイヤー名に入れるために、名前を変える
- youtubeチャンネルを始めたので、名前に _YT を付け足す
チーム数
これも、同じ名前のチームを同じチームとして扱っています。ゲーム内のプレイヤーネームと一致させる必要のあるプレイヤー名とは違い、基本的に毎回変えてもなんの不都合もないため、これもかなり実数より多くなっています。チーム名も、プレイヤー名と同じく、名寄せを行っています。
各月のユニークプレイヤー数
SQL
select substr(datetime(t.date / 1000, 'unixepoch'), 1, 7), count(m.player), count(distinct m.player) from members m join tournaments t on m.tournament_key = t.key group by substr(datetime(t.date / 1000, 'unixepoch'), 1, 7)
月によって大会の数が違いますが、月内での大会参加者数を出してみました。WINTER TOURNAMENTとWCS予選のどちらも開催された2月が一番多く、3、4月に一度減ったが、Challenge DAYの定期開催で盛り返してきています。
月 | 延べ人数 | ユニーク人数 |
---|---|---|
2021-09 | 1460 | 1460 |
2021-11 | 634 | 592 |
2021-12 | 4382 | 3150 |
2022-01 | 6024 | 4064 |
2022-02 | 6425 | 4344 |
2022-03 | 1820 | 1575 |
2022-04 | 2615 | 2272 |
2022-05 | 2658 | 2185 |
2022-06 | 3096 | 2826 |
2022-07 | 985 | 982 |
長くなってきたので続きはまた今度書きます。