会社の同期に会った

会社の同期が集まっていると聞けば飛んでいく程同期好きなので呑みに行った。もう入社して七年目、小学校なら一度卒業、幼稚園(二年保育)なら三回卒園、最近の若者なら二回会社を辞めるくらいには務めている計算で、一番最近話した人でも半年ぶりくらいで、中には六年ぶりに話した人とかいてそんな大人数でもないのに名前忘れてたりして驚いた。あと、結婚している人が多かった。
よく考えたら特に話題もないので、地方選挙どうよ、みたいな話になって(というか僕が唐突に振って)、あー知事選ね、石原に入れた、まじで!! 石原慎太郎に投票する人が同年代にいるなんて夢にも思わなかった。世の中の支持率や意識調査に対する違和感は基本世代間のギャップがベースになってて同世代なら割とその辺共通の感覚があるんではないかなぁ、と思っていて、だからあの意味不明な支持率は上の世代のあれなんだろう、とかって無理矢理納得していたんだけど、そうではなくやはり同世代にも石原支持層はあるのだった。やっぱあれなの、人柄がポイントなの? 太陽の季節読んだ上で石原支持なの? っていうかどこが良いの? 石原さんが悪いとかじゃなくてどこに惹かれるのか本当に分からないので純粋に興味深いので教えてください、と訊きたかったけど、[興味深い]とか言うと揉め事に繋がるので言わなかった。
確かに石原さん一家は全員日本の宝だし大切にして欲しいけど、僕は石原さんが大嫌いで、理由は色々あるがまぁその理由を同時に全部兼ね備えた人が他に存在していたとしても彼が石原さんじゃなければ彼を嫌いじゃない可能性は否定出来ないので、石原さんが嫌いな理由としては一言で言うと石原さん固有の石原さん性というか、「人柄」ということになる。しかし、もちろん投票は人柄をみて行うのではなく、知事として適しているかどうかが問題で、僕には石原さんが知事に適しているのかどうかを判断する能力がないので投票には行かなかった。適任かどうかについての判断能力欠如は都知事に限った話ではないのですべての投票には行かないことにしていて、だから投票には行かなかったけど、もし投票をしても良い、という気分になって、その時、総合的に判断して知事は石原さんに任せるのがベストだろう、オリンピック見たいし! とかってことになったら僕は嫌いな人が喜ぶことをしなければならないわけで、その投票は本当に苦痛に充ちたものになると思う。その割には投票で得られる可能性というのは意味を持つ可能性が限りなく0に近い程低く、どう考えても投票というのは過酷な制度やで……。と思いますが、もちろん選挙権は歴史から考えてもビックリする程貴重なものであり行使しないなんてもってのほかです。