夏風邪をひきました

とてもひどい夏風邪をひき、熱が出て大変だったので会社を休み部屋で苦しんでいました。とても辛かったです。
僕が書きたかったのは先の段落のみですが、夏風邪が辛いのはほとんど全ての人が知っていることであり、そうするとこれは夏風邪に関する記述と言うより、僕に関する記述だという方が近い。当たり前です。
「"かわいい"はNGワード」説というのがあって、つまり、お前がなにを可愛いと思ったかなど知るか、Web日記に何が可愛いか書きたいのなら可愛さについて角度なりを分析したり解釈したりして説明しろ、そうしないと貴重なウェブリソースが浪費される、と。僕がある良く知られた女性(ここでは例として"なかさきさん")を可愛いと感じ、日記に「なかさきさんキャワ(キャワ、は可愛い、の意)」と書いたとします。なかさきさんについては知っている、僕については全く知識が無い、世の中の大多数を占める人間がこの日記を見て得る情報は、「僕は、なかさきさんを可愛いと思うタイプの人間である」、という、僕についての情報です(従って全く価値がない)。もしNAKATAが「なかさきさんキャワ」と書いたとすると、逆に「なかさきさんは、NAKATAに可愛いと判断されている」と、なかさきさんに関する情報になる。つまり、"かわいい"とだけ書いて済ます日記書きは自分がNAKATAなみに判断基準として信用されると勘違いした傲慢野郎だ、と言うことになる。
多少妥協して、ある程度の期間日記を書いた人間は判断の基準が読み取りうるので「かわいい」だけで済ましても良いのではないか(黒木○ルールに近いのでは?)、いや、今はエントリー単位で読む時代だからそれじゃダメ、とか色々あるわけだが、そもそも別に役立つよう日記を書いているわけではない、むしろ積極的に役に立たない記述をしたい、という反動でキャワと書く、キャワを連発する姿勢で臨みたい。そういう姿勢から出るキャワ、については"反動的なキャワ"と呼ぶことにした。これは普通の修飾されないキャワと一見全く同じですが、一応その辺の事情も踏まえて、"あえて"キャワ、と言ってますよ、この小さい印象が沢山集まって世の中の雰囲気を形成するんだからもちろん思ったことは素直に書くべきだ、と言う意図を自覚してキャワと書いている、と言う姿勢を強めるために反動的なキャワ、と呼ぶことにした。
そういう経緯を踏まえると単に夏風邪が辛かった、だけ書いても良いのではないか、という気もしたのですが、"辛い"は"かわいい"ほどメジャーなNGワードではないため、反動的な"辛い"とは認識されず、単に弱音、と解釈される恐れがある。なのでここはやはり有意義なエントリとすべく、夏風邪に関しての詳細な記録を当時者性をもって書くべきではないか。体調が悪くなったのは月曜日です。まず、喉が痛くなりました。火曜日は多少のどの痛みが強まったくらいで、それほど症状の進行は見られませんでした。ひどくなったのは水曜で、朝六時にあまりの暑さで目が覚めました。朝六時なので気温と言うよりは、体温の上昇があつかったのだと思います。体温を測る習慣がないので正確なところはわかりませんが、体感的には五十度くらいありそうでした。関節に痛みが出、頭も若干痛かったです。妄想も出ました。普段している、日本代表として活躍する、などの妄想ではなく、ちゃんと目覚めたつもりなのにわけのわからない光景に遭遇しいやな気分になる、という感じの妄想です。しかしその場面自体は別に嫌なものではなかったので、状況と全く関係なく不愉快になっている感じがしてそこは面白かった。