つんく♂さんについて(1)

モーニング娘。さんの新曲、「SEXY BOY〜そよ風に寄り添って〜」(以下SEXY BOY)の冒頭でつんく♂さんが何を叫んでいるのか分からない、という話が昨日スポフェスの帰りに出ていたので、振りコピを練習するついでに、SEXY BOYの冒頭を聞きこんでみました。
SEXY BOY!! Ah, falling love! SEXY BOY!! Here we go now!! ai, ah, ai, ah, ……ah-yeah!(ちまたで噂のセクシー ウウェ(上) ウウェ(上)!!)だと思います。
ハロプロの楽曲が優れているかどうかは僕には判断が付かないですが、この曲調に「そよ風に寄り添って」というおよそ似つかわしくない副題を平気で付けるつんく♂さんが凡人には理解しがたいセンスをもっているのは分かるし、シングル曲にかなりの確率で自分の声をコーラス? ラップ? 相の手?なんて言うのか分からないですが、時として耳障りなほどのつんく声(カーン♪)を乱暴に挿入するつんく♂さんが売れっ子プロデューサーとしても非凡な人であることはよく分かります。私はファンではないけれどハロプロを観察している、という時期が長くあり、その頃はいずれ本物のファンになればつんくさんの考えていることが多少なりとも分かるのではないか、つんく♂さんの戦略に心地よくはまれる人がファンになるのではないか、と思っていたのですがそうではなかった。楽曲については編曲者の特徴も色濃く出るということがようやく分かってきましたが、いまだにつんく♂さんがどういう意図で歌詞を書いているのかは全く分からない。
歌詞についてはまた今度考えます。今日はつんく♂さんの面白さがファンにもたらす分裂について書きたい。つんく♂さんは面白い。常人には理解できない物をおもしろがる、というスノッブな面白さではなくパッと聞きで楽しい歌をつくり、読んで笑える詞を書く方です。であるから、ある種のファンはその面白さを面白がるためのハロプロファンを自称する。しかし、一方でファン界隈は推しメンに対する純粋な心がとても尊ばれる世界であるから、内向きには必死系のピュアさを示し、外向きには余裕を持ってつんく♂さんを面白がる、あははっ、というスタンスを堅持する、という二面性を、全ての、とはいわないまでも極一部のハロプロファンが抱えているのです。が、しかし、もちろん根底にあるのは、例えば私にとってはなかさきさんは面白くて可愛いなぁ、"ビリって恥ずかしいじゃないですか!"とか、目の前に実際いましがたビリになった先輩がいるのに普通言えないのに言えるのが可愛いなぁ、結婚したい、ということであり、私は初詣に行った経験がないけれど、もし今後行く機会があればその時には僕にとってもこの一年がどうなっても構わないのでなかさきさんにとって幸せな一年でありますように、と願うに決まっている、そういう感情で、それは誰にとっても同じはずです。←は文章が下手で長すぎるので繋がりが分からないと思いますが、「もちろん根底にあるのは、(中略)、そういう感情です」という構造を骨格にした文章です。