友人日記

晦日に中学高校時代の友人から電話がかかってきて、今年は忘年会やらないから、と言う。大晦日の22時過ぎに今から忘年会やると言われたとしてもいけないんだけど、連絡してくれたこと自体はありがたいと思い、そう言って電話を切ろうとすると、まぁちょっとおまえのブログにちょうどいい話があるで聞いてくれや、大晦日の一家団欒を、紅白みるかプライド(格闘技番組)見るかで台無しにした一人の男についての話なんだけど、といいました。その時点で大体のストーリーラインは想像できたし、そもそもその話は僕のブログにちょうどいい話とは言い難い。のだけど、結局どっちを見たのかだけ気になったので聞いてみると、どっちを見たのか分からないと言うことでした。隣に姉夫婦とその二歳になる子供、正面には実の両親を相手に回しての大立ち回り、プライドの面白さを熱弁したけれどなかなか説得が上手く行かず、最終的には激高してスリッパを鍋に突っ込むという漫画に出てくる闇鍋みたいなオチを付けた後、仕方なく折れて自分の部屋に戻ったのでどっちを見たのかは分からないそうです。それは"俺が折れて"というか、その場に居辛くなっただけちゃうんか、と僕は思いました。自分の部屋に戻った後は抗議の意味も込めてエウレカセブンのサントラを大音量でかけながら一人で踊っていたそうです。それから、エウレカセブンのレイヴシーンは面白かったなぁ、あれはスピーカーの正面で踊るという行動の奇特さがオモシロいんやん、とか、アニメという表現技法の限界を知った、のような話をし、一番盛り上がったのはブリーチの"限定解除"とはなんなのか、についてでした。この謎はまだ解明されていないので僕の中ではホットな話題です。
僕の中学高校時代の友人は姉がいる人が多く、中でも四つ年上の姉がいる人が特に多いのですが、続々と甥や姪が誕生しているようです。僕にも一人三歳になる甥がいますが、この甥がまぁ同年代の男子に比べれば非常に可愛らしいわけです、で、それはおそらく私とその甥が25%程度の遺伝子を共有しているという事実による。自分の遺伝子を残すにはなにも直接自分で子を持つ必要はないわけで、戦略上甥は可愛い。「なぁ、こいつ可愛いやろう、こう言うのは結婚せなあかんのやで」と父が言いました。父は結婚推進派です。で、自分の子供は僕と50%程度の遺伝子を共有しているはずなので、甥に比較して大体二倍程度の可愛さが期待できます。ということは、私は自分のクローンを創れば更に倍、甥に比較して四倍程度のかわいらしさを持つ子供が誕生するのではないか? 私は結婚を目指すのではなく、クローン技術推進に関するロビー活動に専念した方が良いのでは? と言うことを思いました。同時にクローン製造に関わる費用の貯蓄も始めた方が良いのでしょうけど。
というのはまぁ、年賀ジョーク(年賀状とかけてます)としても、人間が近親者の幼児に感じるかわいらしさのキーになるものってのは、自分のクローンにも対応しているのかなぁ、その辺のメカニズムはどうなっておるのかなぁ、と言うことを帰省中は主に考えていました。