インターネットのすごさについて(5)

「私は、大人のここが許せない!」。皆さんがもしこの討論会に参加していたらどう答えたか、わかりませんが、僕だったらそうですね、今、結構真剣に考えましたが特に思いつきません。特に思いつかないですが、それは心が広いからではなく、許す、ということがどういうことか分からないので回答不能だ、という意味です。意味ははっきりと決められないですが、どちらかというと全部許せない、に近いです。この設問は回答者が大人ではない(子供である)ことを前提としているんですが、常に大人から許され続ける存在としての子供が、逆に大人を許す、ここでは更に上を行き、許さない、子供が大人を許せない、という、強い状態、をまず設定するのが夏焼さんの凄いところかな、と思います。
現役の非大人(←中国の人みたいです)であるBerryz工房さん達も様々に許せないことを抱えているのだろう、討論会の強気な問題設定に驚きながら成り行きを眺めていたのですが、意外なことになんと、その場にいたBerryz工房さん達の一番許せないことは皆同じだというのです。

嗣永
いっぱいあるー
徳永
うん、でも、一番止めて欲しいのは、みんな、なんか、一緒じゃない?
嗣永
桃はアレ
熊井
私もアレ
夏焼
言ってみる?
徳永
せーのっ、で言ってみる?
全員
せーのっ、タバコ!!
夏焼
だよねぇー

実はこのDVDにはじめて接したのはある居酒屋で、他の方とノートPCを囲んで黙々と見ていた(店の人には怪訝な目で見られた)のですが、このシーンの直前からある喫煙者の男性が、とても悲しそうにしていたのを良く覚えています。勿論、その男性はすでにこのDVDを何回も見た経験があって、後の展開も知っていたのです。
前述のやりとりはいかにも不自然で、作り物めいているのですが、誰が場を仕切るかで言葉が交錯している点などを見ると、完全な台本があったわけではないように見えます。勿論、それが台本による台詞であったかどうかと関係なく、夏焼さんがタバコは良くないというならタバコを止めよう、地球温暖化対策で寝る前には家中のコンセントを全て抜いてます、といえば、私もそうしよう、ジュースには蜂蜜を入れて飲もう、ーは→と表記しよう、というのがファンの自然な発想であって、この部分までを見ただけでタバコを止める決心をした人も沢山いたんだろう、と思います。
この後で更にタバコのいったいどこがどう良くない、許せないのか、が、詳細に語られます。