インターネットのすごさについて(4)

さて、では「Berryz工房 DVD MAGAZINE Vol.1」(BK-01)について。このDVD全体から見所を一つ選ぶとすれば、「誰だろぅ? トーク! のコーナー!!」で食べ物の好き嫌いについてのみ異常なこだわりをみせる石村さんの様子が面白いので断然おすすめ、なのですが、何故か石村さん出演のコーナーを見ていると画面がだんだん歪んできて家庭内での通常視聴もままならないので、今は見ない方が良いかもしれません。
問題の「お題でトーク! のコーナー!!」は徳永、夏焼、熊井、嗣永、四名のみの出演となるので安心です。お題でトーク! は各メンバーが一つずつお題を出し、それについて話し合うというコーナーで、お題は四つ。

  1. 徳永:今休みに一番したいことは何ですか?
  2. 夏焼:私は、大人のここが許せない!
  3. 熊井:私の、絶対に実現したいこと!
  4. 嗣永:朝起きてからはじめにすることはなんですか?

質問の粒度が不揃いすぎるので、これは各メンバーが各自考えたものだと思われます。問題の、タバコ発言は2番目の質問、「私は、大人のここが許せない!」内で行われます。他の質問では、各メンバーがそれぞれしたいこと、実現したいこと、はじめにすることを順番に答えていくのですが、「私は、大人のここが許せない!」では構成からして全く異なっており、全員でマナーの悪い喫煙者が許せない、という趣旨の発言を繰り返しています。これはあらかじめ決められていた進行のようなので、夏焼さんは質問を考えた段階でこのような展開を目論んでいた、ように見えます。昨日の「起立!礼!着席!」でも夏焼さんは「駅が、タバコくさーい!!」と怒っていたので、夏焼さんのタバコ嫌いは相当なもののようです(森さんラジオ情報ありがとうございます) 。
詳しい考察は明日以降に取っておくとして、ここでは前後の質問に軽く触れておきます。前後の質問ではとてつもなくメルヘンな受け答えが行われており、そのせいで余計に、このタバコ問答が際だって攻撃的に見えるからです。
特に、「私の、絶対に実現したいこと!」が素晴らしい。まず、嗣永桃子さんが「桃だったらぁ、絶対ぃ、こぅ、生まれてるあいだに、流れ星がヒューーってくんじゃん、そのうちに願いを三回ドロロロゥって言いたい」といいます。「絶対に実現したいこと」 == 「流れ星に願いを言うこと」、であり、循環願望、いつまで経ってもどこにも辿り着けない感じ、が切ないです。あと、嗣永さんはいつも擬態/擬音語が独特すぎていまいちニュアンスが伝わってこないところが良い。この願いに対して夏焼さん、徳永さんはなんと答えて良いか分からず愛想笑いするだけなのですが、熊井さんは「あんまり言えないよね」と普通に返していて、感心します。この後のシーンはカットされているらしくすぐ次の回答にうつってしまうのが残念です。
熊井さんはいつも会話が面白い。あまり文脈を気にせず、他人の会話や、聞こえてきた単語から連想した面白いこと、をそのまま口に出しているようです。徳永さんは、みんなで種から大きな木を育てて記念樹としたい、という願いを持っているらしいのですが、熊井さんはそれを聞いて「自分たちで考えた実とかがなると楽しくない?」と言います(願望をいきなり遺伝子工学レベルにまで飛躍させられた徳永さんは「夢の木みたいな?」と答えます。大人です。夢の木ってなんでしょうか)。これは世界中が狂信的なBerryz工房ファンになったとしても叶えることの出来ない夢なので凄いと思う。熊井さん本人の「絶対に実現したいこと」は虹の上を歩くことです。