侮りについて(2)

目まぐるしく動く目映い光点、繰り返される単調な動き、刺激に応じて分泌される脳内の不思議な物質、思わず踊り出したくなる陽気な音楽、街角の非日常、ってそう、パチスロだあぁぁァァァッ!!
今のは長井秀和さんのモノマネ(をテキスト化した物)ですが、侮られがちな趣味としてまずはパチスロについて考えたいと思います。最初に言っておきたいのは、これから「侮られがち」であるとか、「侮りがたい」というような形容をよくすると思いますが、それは別に僕がそう言った趣味を持つ人を嫌いだとか好きだとか馬鹿にしているとか尊敬しているということを意味しないです(そう言う基準はまた別に存在します)。なんだかわからないけど、趣味としてのグレードがあるように感じられる、そしてそれがある程度共有されているように思われる*1。それが不思議だし、僕は出来ればそう言うのを感じないような人間になりたい、その方が自分が楽だから、一生自室に籠もって床に石を積んだり崩したりする遊びをし続けても平気な人間になりたいです。
そして、パチスロの対極としてはジャズ/クラシックをあげたいです。ジャズ/クラシックは全く別の物ですが、僕の中では同じ物なので一つにして扱います。
比較方法としては、「点取り侮り」という僕が考えたゲームを使います。これはまず一つの趣味にどれくらい侮りがたいかの点数を設定します。次に、その侮りがたさがどのような面から来ているかを細かく点数に分けていき、より多くの対象に、より整合性を保ったままシンボルと点数の組み合わせを設定できるか、ということを考えるゲームです。
最初なので、パチスロは-100点、クラシック/ジャズは100点になるように考えたいと思います。

パチスロ 計:-100

  • ○部屋から出る +10
  • ●単調 -30
  • ●上達の余地が少ない -30
  • ●初めてでも楽しめる -30
  • ●基本的に一人でやる -10
  • ●自分の意志でやめにくい -10

ジャズ/クラシック 計:+100

  • ○(コンサートに行くので)部屋から出る +10
  • ○わかんないけど色々種類がある +10
  • ○上達の余地がありすぎる +30
  • ○初めてだと鑑賞も出来ない +30
  • ○皆でジャムったりする +10
  • ○止めたければいつでも止められるのではないか(知らないけど) +10

パチスロをやる人にもいろいろあり普通に儲けている人とかはまた違うんでしょうが、昼間に暇つぶしでやっている主婦をイメージしました。あと、スロットというよりパチンコのイメージです。
ジャズ/クラシックは周りに聴く人が居ない(僕は知らない)ので完全にイメージです。楽器は高校時代にやっていたので少し演奏できるし、披露する機会があればこっそり練習してでも披露します。という設定です。週末にはタキシードでブルーなんとかいう所へ行きスウィングします。
さて、共有されていると言いつつこれは完全に僕だけが抱いているイメージではないか、いわば津田ゾーン(相手が必ず自分のいる所に球を打ち返す)ではないか、と思われるでしょうが、重要なのは個々の趣味とシンボルの繋がりではなく、シンボルと点数の繋がりです。つまり、共有されているのは侮り空間全体の見取り図ではなく、各シンボルと大まかな点数の組み合わせなのであり、各シンボルと趣味の組み合わせが異なることから個々人の侮り空間に変化が現れるのではないか。更にもう一つ、自分の理解できない物にはより大きなマージンを取って高い点数を付ける人と、わからないものはしょうもないものと考えて低い点数を付ける人が居るのではないか、つまり、僕は未知、未経験の物、理解できない物には大きなマージンを取って接するタイプなので良さがよくわからないものをなんだか凄い物と感じてしまい、パチンコのように楽しさの構造が単純な物を侮りがちなのではないか、というのが今考えていることです。
点取り侮りは凄く詰まらないので二度とやりません。

*1:今見たら昨日の日記に逆のことが書いてありましたが、ある程度は共有されているというか、一番大きなところで共有されている物があって、昨日例に出したような単一目的掲示板ではそれと逆らうような物が共有されている、事を前提にしている、こともある、ということです