反復について

以上のような事を踏まえつつあえてそれを無視して僕が心情的にどの層に該当するかと言ったら勿論第2層であり、主な原因は第1層の反応/謂いがあまりに過剰であるように見えたから、なのだけど、実はここにこそリアルワールドでの議論と、ネット上でのそれの間に潜む大きな罠が存在するのではないだろうか。それはまた、完全に匿名の、発言が内容のみで判断されるタイプの掲示板と、基本的にidを提示したうえで話し合いが行われる「はてな(のコメント欄)」との間にある違いとも同根異質であるのだけれども、僕が注目したその違いは「異口同意反復」に関してのものだ。
つまり僕は同じ内容の発言を複数の人が繰り返している事に嫌気が差した、そしてそれが第1層においてより顕著だった、ので、トラックバックくらいでがたがた言うなよー、これくらいの事はid:yhvhさんが遥か以前にもチャレンジしてたぞぅ!! と思った、のだけど、たとい完全に同じ内容の発言だとしてもリアルワールドではそれだけでうざったいなぁ、とは思わないので、何故かというとそれは"その人"が"その意見を"主張している事自体にも意味が有るからである。もしくは場を形成する雰囲気としてその発言に同意した人の"数"、にも意味がある。これが逆に匿名の掲示板だと同じ内容の発言はたとえそれを書いたのが全く別の人間であったとしても見分けがつかないのでただ"既出"の発言を"過去ログも読まずに"繰り返している低脳がいて超(゜Д゜)ウゼェェェ 、という話になる。その意見に同意する人数、というのもそもそも人数自体が明確でないのであまり重要ではない、というか重要ではあるのだけどいくらでも細工可能でありそれがために自作自演というテクニックが生まれたりもしたのだけど、同じ内容の発言や同意を繰り返すのは自作自演のテクニックとしても下等なものであるから同意反復は2chでは単純に嫌われる。
しかし匿名でない、記名する掲示板においては一応同じ内容の意見を言う事には意味がある、書いた人にとっては「id:だれか」の意見に「id:わたし」が同意した、「id:わたし」も同じ事を考えた、のだからそれを言っておかねばならない、と思うのかもしれないけどそれを見るまた別の「id:わたし」にとってはそれは「id:だれか」の意見が「id:だれか´」によって同じ内容で繰り返された、もうわかったよ! ということでしかなく、ここにおいてリアルワールド的に発言する側と、2ch的に意見を見る側の間に大きなズレが生まれるのだ!
これはブログや日記でも同じだと思うのだけど、他人がいった事に対して同意を表明する、とはどういう事なのか、どういう事なんだろう……、と思う。