失恋した女の子がよく、学校の先輩男子や、会社の先輩男性に悩みを相談するでしょう。すると、気が付いたら相談相手だった彼が彼女に同情して、ほだされちゃっていて、いつの間にかふたりは付き合うようになっていた……なんていう話は多いのです。

女の子は、「同じ同性として、あたしの彼の態度のことどう思う?」なんていう具合に、別の男子に相談を持ちかけているのです。そうすることで、いつの間にか次の恋愛をみつけている。男のキズは男で癒せ! というのが女の子の考え方で、このあたりが、失恋からの立ち直りの早さ、上手さにつながっているのではないかと思います。

同じ同性として、とは、どういう事なのか。「(私と)同じ(彼の)同性として、あたしの彼の態度のことどう思う?」という解釈が一番素直だと思います。でも、それだと"女の子は"という記述と矛盾してしまうので、どういう事なのかさっぱりわかりません。もしかすると、ちょっとおかしな日本語を使った方が男性受けがいい、と"女の子"(と酒井さん)が考えていて、それで敢えてあのような言い方をしているのかもしれない、と今は思っています。
冒頭の二段落が、僕と僕の良く知っている人たちの実態とかけ離れている点、また、「自分と同じようにあんまり女の子からモテるわけでもない」という書き方、など、理恋は滅多に読まないにもかかわらずたまに見ると必ず鶏冠に来る内容で本当に感心します。
しかし、納得のいかないコラム、全く同意できない文章はネット上に溢れているにもかかわらず、なぜ理恋はこうも僕の心を揺さぶるのか。酒井さんは理系の男性を良く知っているとは到底思えない、という表面的な所だけではなく、もっと奥深い恋愛観において、僕には絶対に受け入れる事の出来ない、拒否せざるを得ないものをこの連載は含んでいるのではないか。なんといっても、理恋は137回も続いている、恐らくは大変人気のある連載なのであって、理恋を読んでいて恋人が沢山出来た理系男性も既に各地で誕生していると思われます。僕は恋愛を主なテーマにした作品、日記などは絶対に読まない*1ので、いつの間にか普遍的でない恋愛観、異端に染まってしまい、それでどうしても理恋を受け入れる事が出来ないのではないか。明日からの日記でその辺を考えていきたいと思います。こうやって頑張ってやろうとすると大抵三日目で飽きてしまい、何事もなかったように普通の日記に戻る事が多い。

*1:いちご100%は好きだし、毎週読んでます。電車男は第二部くらいで飽きて読めませんでした。