日記

今日は自分の送別会でした。送別されて電車に乗りました。少し酒が残っているようだったので最寄駅の二つ手前で終電を降りて徒歩で帰宅する途上にラーメンが食べたくなったのですが、もう25時をまわっていて良く行くラーメン屋は閉まっていました。なので存在は知ってたけど一度も入った事のないラーメン屋に挑戦してみました。そこは大きな赤い暖簾と木造風の割と凝った外見で、店の表には雑誌に紹介された時の記事が貼り付けられたメニュー看板も置いてあり、美味しそうには見えたけど一食で千円を超えるようだったのではいった事はありませんでした。
店にはいってまず驚いたのはカラオケで演歌を熱唱している女性がいた事です。外には全く音が漏れていなかったのでなかなかの防音だと思います。すぐにカウンター奥のよく日焼けした四十絡みの男性店主に元気な挨拶をされてしまったので無言で出て行くのも躊躇われました。ので、奥に進んでいくと、店主と同年代に見える水商売風の女性4〜5人と、大きな声で話す変なおっさんしか客が居らず、しかし、その客も別に常連というわけではないようで、でも場は大いに盛り上がっていて訳のわからない雰囲気でした。ラーメンとライスを頼んでからメニューを眺めて時間を潰していると店主に「お客さんもデュエットでもしない?」と言われたので「いやいや歌もわからないし遠慮しておきます」と答えたのですが「え、そんな馬鹿の事には付き合ってられないって? たまには馬鹿な事もしないと駄目だよ」などと説教されてむかつきました。
ラーメンも余り美味しくなかったのですぐ出て行こうと思ったのですが、僕がラーメンを食べ終わった頃、丁度店主は「愛が生まれた日」、続けて「居酒屋」を上手にハモっていたのでなかなか勘定をしてもらうタイミングがつかめず、なんか場の雰囲気を壊しても悪いなぁと思ったので適当に拍手とかしてたら凄く悲しくなりました。