ほのぼのキノコライフ回想日記(2)

忘れてましたが、キノコとはマジック☆マッシュルームの事です。ちょっとこの言い方は恥ずかしいので以降はキノコと書かせていただきます。椎茸や松茸、しめじなどのいわゆる食用きのこについて言及したい場合(多分無いと思うけど)はひらがなで、「きのこ」と表記する事にします。ちなみに、きのこは反吐が出るほど嫌いです。以前は平気だったのですが、きのこは菌糸で出来ており、さらにあの笠には大量の胞子が含まれているという事を教えられて以来ほとんど食べていません。それくらい繊細な存在です。
僕が始めてキノコの存在を身近に感じたのはロフト+1でのキノコトークイベントでした。ロフト+1というのは歌舞伎町にあるライヴハウスなんですが、通常ステージがあるはずの場所には座敷があり、音楽の替りにそこで交わされるトーク(話)を楽しめるという場所です。座敷以外の場所に座っている人はそれを大人しく座って聞きます。階段を上がってロフトに行くと大量の漫画とソファーがあるので、そこで寝たりもできました。僕はその頃新宿区に住んでいたので暇で少しはお金に余裕がある時によく見に行ってました。一番最後に行ったのもキノコが麻薬として規制されるようになる直前のキノコトークイベントなので、もう二年くらい一度も行ってませんから今はどんな事をやっているのかも知らないです。リキッドルームも無くなってしまったので、あの辺には二度と近寄らないような気がします。残念。
そのキノコイベントで話者として招かれていたのは中野だかの中央線沿いにあるキノコ屋の店長、ネットで有名だったらしいドラッグサイトの女管理人、あとなんか忘れたけど男の人、の三人で話の内容はキノコいいよー、捕まんないし安いしね、サボテンは高い上に凄く食べにくい、クラブで床を見ていると大抵一晩に一つは財布を見つけられる*1、などで非常に興味をそそられた私はその場でキノコを購入した。しかし、このイベントで一番面白かったのは一人の一般客であった。三人はトークの中で一度明晰夢*2について触れたのだが、彼は異常に明晰夢に興味がある人らしく、三人に明晰夢についての質問をしまくりました。彼は特に明晰夢を見せてくれる機械に興味があったようで、特にそれに関する情報を求めていました。しかし、三人はキノコについて話しに来てあったのであって明晰夢について話しに来たわけではなく、またそんな機械の存在も知らなかったので、彼を適当にあしらいました。それに業を煮やした彼は他の一般客に向って明晰夢情報を募り始め、何処かへ連れ去られてしまいました。彼は僕がロフト+1で見た中で二番目に面白かった一般客です。一番面白かったのは安倍晴明の生まれ変わりで、彼は「自分は安倍晴明の生まれ変わりだからステージに上がる権利がある」という主張をしましたが世間には受け入れられませんでした。

*1:と、本当に言っていた。僕はそれ以来ずーっと気をつけて床を見ているが(その所為で少し猫背になってしまった!)財布を見つけた事は一度も無い!!最高で小銭を700円ばかし拾った事があるだけだ!!

*2:夢の中で夢である事に気付く夢