マツタケ祭りについて(オフレポ(4))

実は、私も参加者を二つに分けると、主催者側、体制側の人間なのです。他のお二方は場を取り仕切り、時間順のオフレポまで書いていて、立派過ぎる…。私はいまだにちゃんとした参加者のリストすら一度も挙げていません。まぁ、それは他の方のところを見れば詳細な人物解説付きで読めるのでいまさら載せませんが…。オフレポの話です。みんなちゃんと書いているし、大体私は自分の事にしか興味が無さ過ぎる、もっと楽しい雰囲気の伝わるオフレポを書かないと!と思ったので、一番最後、深夜のファミレスでどんな事を話していたかについて克明に記録していきたいと思います。この時間帯は残っていた人が少なかった事もあって悲惨な実態がきちんと伝わっていないと思うからです。お楽しみに!!
早くオフレポを書き始めたいのですが、先に権利関係について整理しておきます。これ以降、他人から聞いた話を私が記述している部分がありますが、著作権は話された方が有します。しかし、私はかなり眠かったのであまり熱心には他人の話を聞いておらず、(ほぼ全般に渡って)内容をきちんと覚えていなかったり、ちょっと普通すぎてオフ会っぽくないな、良くないな、と思った所は私が適宜勝手に話を補填、改変していますので、その部分は私の二次創作扱い、ということで宜しくお願いします。
三次会は24:30頃、原宿と渋谷の真中辺り、明治通り沿いのファミレスで開始されました。とても水の美味しいファミレスでした。マツタケ祭りについての話し合ったのは大体深夜の四時頃だったと思います。その場にいるのははじまったときの約半数である六人、しかもうち二人は既にして安らかな眠りの世界に旅立っており、実際会話に参加していたのは耕田さん、にゃーさん、水谷さん、私の四人だけです。一時間経過するたびに、朝まで後何時間残っているかを皆で指折り確認しあい、この一時間は割と早く過ぎた、いやいやかなり長かった、という、ある意味哲学的、そして絶対に結論の出ない会話を飽きずに繰り返すほどの盛り上がりぶりです。店内の禁煙席側には私たちと、もう一組、30代と思しきカップルしか客がおらず、私はその深刻な危機に陥ってる様子のカップル(不倫に違いない、と思います)が面白かったので密かにずっと観察していたのですが、そのカップルも出ていってしまい、いよいよもって私の精神事態は深刻さをましていました。そんな折、それまで一番活発に発言していた水谷さんが席を外してしまい、沈黙に困りきった耕田さんがもちだしてきたのが、ムツゴロウ王国の話題です。そうだ、最初はムツゴロウ王国の話をしていました。
私はオフで世間話に着いて行けず恥ずかしい思いをするといけないと思い、あらかじめ各全国紙、スポーツ紙、週刊誌、文芸誌に至るまで一通り目を通していたのですが、迂闊なことに、ムツゴロウ王国移転に関してはまったくチェキできていませんでした。ムツゴロウ、と聞いて私が思い出せる最新トピックはムツゴロウさんがライオンを可愛がろうとして逆に指を噛み千切られた、というちょっとしたクーデターについてであり、これはあまりにも古すぎる話題なので口に出すのが躊躇われます。私は大人しく話題の推移を見守る事にしました。なんでも耕田さんの話では、ムツゴロウ王国が関東地方に移転するんだそうです。ムツゴロウ王国はムツゴロウさんを中心とした独立主権国家ですから、そこにはさまざまな軋轢、問題が発生するだろうと思われます。にゃーさんは王国の移転自体に異議があるようで、何の利点があっていまさらそんな事をするんだろう?という疑問を提示しました。私はそれに関して経済学的な観点から思い付きの解説を行い(関東地方のほうが客が多そう)、あわせて、「北海道の動物を関東にもってきたら暑くてかわいそう」と、見事な動物愛護精神を発揮しました。しかし、妙にム王国通である耕田さんはそのような陳腐かつ上っ面だけ撫でるような議論に心底飽き飽きしていたようで、もっと実際的な問題、つまり、人獣共通感染症寄生虫エキノコックス*1に話題を振ったのです。

耕田
「でも、あれなんですよね、エキノコックスで、受け入れ拒否してるんですよね」
津田(私)
「えのきこっくすって、あれですか、キタキツネとかの。うつる病気。可愛いけど触れない…みたいな」

恐らく、耕田さん、にゃーさん、私の持ち球は全てここで投げきられていたので、またしても言葉のキャッチボールは終わりを迎え、すごい、もう寝ようかな、耕田さんは私からみたはてな村の中心、遷都を繰り返す、幻の都、の主、という感じの人だけどまた電池が切れてしまったようにピクリとも動かないし、もう寝よう。だって他の人はもう寝てるし…。と思ったところで、どこかに行っていた水谷さんが突如帰還し、自分は子供の頃にエキノコックスの標本を見た、とセンセーショナルな事を宣言しました。私はこの時間までに水谷さんの博学ぶりに十分圧倒されており、いくらなんでもこれは嘘だろう、なんとかして化けの皮をはいでやる!と決意しました。

津田
「何処で見たんですか?」
水谷
「小学生の頃、群馬大医学部のマツタケ祭りでみました」

そうか、群馬では学部ごとに独自の祭りをやるのだなぁ、とか、仮にも食べ物の名を冠したイベントで寄生虫の展示など行うだろうか? とか、その祭りではエキノコックスの展示以外に何を行ったのか、等様々な疑問が全員の頭を駆け巡り、一斉に質問をぶつけましたが、学部の祭りではなく何か自治会のイベントに医学部が参加していた、展示をやっていたのは何故か良く分からない、マツタケマツタケごはんの直販を行っていたなど、のらりくらりとかわされ、どう問い詰めても最後は群馬だから、という一言で説明するのです。私達の中には他に群馬に足を踏み入れた経験のある人がいなかったので、そう言われると何も反論できず、とても口惜しい思いをしました。しかしながら、最終的に実際にその展示が、エキノコックスに犯された動物の腫瘍なのか、それとも虫のほうだったのか、ということに答えられなかったので、あれは嘘だったのだと私は今でも思っています。
まぁでもそんな勝ち負けはどうでも良く、こんな迫真の嘘、しかも不審な点が数多く用意されている、をついて場を盛り上げられるなんて水谷さんは若いのに良く出来た人だなぁ、と思い、水谷さんは本当にすごい、このことは何とか表現したい、という思いで頭がいっぱいになり、私はそれから数時間、時々、水谷さんは凄いですね、と繰り返す木偶人形の様になってしまい、そのままオフを終えました。
明け方が一番記憶に残っているので書いたのですが、水谷さんレポートになってしまいました。すいません。ちょっと気持ち悪いと思うので、これから全員分これくらいの分量で書きたいと思います。嘘です。すいません…

*1:エノキコックスだと思っていて、一晩中そのように言っていたのですが、誰も訂正してくれませんでした