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組織票とは戦術の勝利であり、それに対する非難は妬み/嫉みの類である。ここで戦術といったのは戦略が政策であるとすると、小手先の技術であるような意味で戦術であるということであるのだが、僕は基本的に政策のみで判断するのが理想だと思うにも関わらず何故戦術の勝利について特に不当であると思わないかというと、つまり投票は秘密が守られているのでどのように戦術を尽くそうとも最終的にはそれを無視して投票する事が可能だからである。
将来ネットを使って家から投票できるようになると良いなぁ、と思っていたのだが、それが永久に実現しそうに無いのは、個人の認証がどうとかの問題ではなく、絶対に秘密が守られる投票しかできないようにしないと、つまり、一つでも人目に触れながら投票できる手段があるとそこを利用することで脅迫して票を投じさせられるからである。
なのでつまり秘密が守られている以上最終的にはその投票自体がもたらす結果のみを考慮して投票すればいいのであり、それによって投じられた以上、本質的な不正とは言い得ないのではないか、なので組織票は不正ではない、というより、全ての票は不正ではない、という説。
まぁ、何々党が一千万票獲得できなかったらおまえの娘を殺す、のような脅迫をされたらその政党に票を投じなければならないような気はするが……。