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どの政党が有利(不利)になる、という理由で個人が投票を呼びかける、のは分かるのですが、そうでない理由で投票を呼びかける人もいる、そしてそれが不思議である。というのが最初に考えた事なのでもう一度その不思議さを考えたいと思います。
僕は選挙を多数決の下準備であると思っているので、自分に近い考えの人を多く国会に送り込むのが第一の目的であって、その上に結果として全体の意思に対応した均衡が成り立つと思っています。ので、投票する人が同時に取るべき行動として適当なのは説得であり勧誘なのであって、「自分と反対の意見でも構わないから投票した方がいいよ」、というのは目的に背いた一貫性の無い行動だ、とおもう。(勿論、有効な手段(投票)があるのにそれを行使しない(棄権する)、というのは最も不誠実な態度なので、棄権した人は「初めからその枠に入っていない振りをする(政治に興味が無い、等)」か、「投票が有効な手段ではない事を主張する(一票では決まらない、投票したい政党が無い)」か、する。のですが、国民である以上絶対に当事者から逃れられないし、また一票の価値は決して0ではないので、「自分の意見を表明せずに選挙に行く事を薦める人」を一貫していないと嫌うなら、棄権した人は自己嫌悪に陥るか、もしくは諦めて投票に行くかするのが一貫した態度でしょうか。)
以上が昨日まで考えていた事なのですが、もしかすると根本から考えがずれてるかもしれない。選挙の目的は「国民の代表」を選ぶ事なので、説得したり勧誘したりするなどもってのほか。選挙演説等は自分への投票を呼びかけるものではなく、単に選ぶための情報を提示しているだけ。個人の投票に対する態度としても、全体の中の一人分、自分と同じ意見の人がいる分"だけ"代表してくれる人がいるのが理想である。この場合は、情報を整理して自分の投票する政党だけをきっちり決めればそれがベスト。また、自分の意見が不自然に大きく扱われないように「どんな意見でも良いので投票を呼びかける」のは自然な事かな、と思います。
(後半はid:koseki:20040713さんを参考にしました。変な読み取り方をしていたらすいません)
(因みに、後者の考え方でも棄権する人は最悪なので、どちらにしろ棄権する奴は最悪に誠実でなく信用できないです)