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金で票を買うのは駄目な事らしい。投票の秘密さえあれば、一番お金を沢山払ってくれるところから金を貰ったうえで、全然違う政党に投票する事が可能であるのに。これは何故かというと人間には良心と言う物が有り、お金を貰った以上は約束を破った事が絶対に露見しない状態でも約束を守ってしまうからである。この理屈とは無縁の良心を利用して投票行動を左右するのはなにも金銭のみに可能なテクニックではなく、他にも色々な方向から操作可能であり、そのように政策や候補者本人とは関係ない地点から影響力を行使するのはまず選挙の一大目的から言って不正なことであるように思われる。
このテクニックは別に組織や集団のみが利用可能なものではないが、組織や集団は特にこのような操作を行いやすいように見えるのが組織票が敵視される理由ではないかと思うがどうか。そしてまた、このテクニックが有効である事の一つの原因は、一票一票の価値がそれ自体として非常に小さい事にあり、その小ささ故に義理や信心で投票してしまっている(ように見える)という事、なのではないか。