poly-について

エロいとかわいいがポリループ、というのを考えました。
遠くで、子供の暴れているような、ドン、ドン、という音がする。この音は、おれにしか聞こえないらしい……。

ドン、ドン、ドン……

耳を澄ませると、三回に一回は、「ドンッ」でなく、「エロい」だった。

エロい、ドン、ドン、エロい、ドン、ドン、エロい……

「かわいい」は四回に一回だった。かわいいの四つ打ちだ。

かわいい、ドン、ドン、ドン、かわいい、ドン、ドン、ドン……

「二つのループが合わさることで、他にはない昂揚感が得られます」
田中さんが惜しげもなく作曲の秘訣を披露する。
まとめるとこうなる。

(エロい + かわいい)、ドン、ドン、エロい、かわいい、ドン、エロい、ドン、かわいい、エロい、ドン、ドン、エロかわいい、ドン、ドン、エロい、かわいい、ドン、エロい、ドン、かわいい、エロい、ドン、ドン、エロかわいい……

以上が、ポリリズムとポリループの説明でした。おそらく、心臓の音がポリリズムだったら重度の不整脈なので命が危ない。まぁ恋というのはそういうものかもしれませんが……。
ポリリズムとポリループの説明が終わったので、他の「poly-」について名前だけ挙げたいと思います。近年有名な「poly-」は、ポリゴン、ポリモーフィズムポリバレント(オシム語)でしょうか。ポリバレントというのは、前列でも後列でもこなせるような能力のことです。