id:anotherさんについて

id:anotherさんの日記を読むととても何か言いたい気分になるのでそのまま書きます。これは本当に僕の精神衛生上の欲求のみに基づいていますが、別に悪いとは思っていません。
anotherさんの活動を追っているわけではないので、目に付いた分だけですが言及するのは以下の四つ。引き裂かれつつある実存昨日の続き(1)昨日の続き(2)、あと、antipopさんの記事に付けていたブックマークコメント
一番疑問なのは、anotherさんは誰を一般人と呼んでいるのか、ということです。一般人はアンテナの開発がおろそかにされてると言って怒ったりしてないし、真剣にはてなの行く末を案じた上ではてなSNSに「難癖」をつけたりしてない。キーワードについて揉め事を起こしたりしない。極々一般的な一般人である僕が周囲の一般人を観察して得た見解です。つまり、僕から見ると現時点でanotherさんは一般人の悲しみなんか全然理解していない。一般人が悲しんでいるのは自分の恋についてや、大切にしていたペットが怪我をして帰ってきたこと、大切にしていたケーキを誤って落としてしまったこと、などであり、自分が利用しているサービスの開発傾向ではないと思います。
次に、技術者の輪に入ると、冷徹な技術屋さんに本格的に堕ちてしまう説について。技術者が一般に冷酷な傾向にある、というのはもしかすると事実かも知れない(技術を好む性格が見た目の冷酷さと相関関係にある、かもしれない)。冷酷な性格をしている方が他人に時間を使わない分、技術に費やす時間が増える、とか。ですが、技術者の輪にはいると冷酷な性格に変化する、というのはそれと全然違うのであって、性格は遺伝と幼い頃の生活で決まる説を信奉している僕には受け入れがたいです。すくなくとも、僕の周りに成人してから技術の勉強をおこなったせいで冷酷になった人はいません。僕自身は三歳の頃、叔母に冷淡な人間であるとののしられましたが、技術者の輪に入ってもそれは悪化しませんでした。
「昨日の続き(1)」は中盤の話題展開が凄いと思います。自分の話から、いきなりはてなの開発者の視点に移行する。僕も仕事でプログラムの開発をしていますが、こういう心境には至ったことがないです。感情移入が上手すぎる。あと、anotherさんの引用されるはてなへの批判は大抵かなり古くからのはてなユーザーであるか、技術者寄りの方であるような気がしますが、その辺りの方が一般人なのでしょうか。
昨日の続き(2)に関してはもうご自分を仏教の出家者に例えられておりついて行けない、憧れ!!みたいな感じですが、ここまで真剣にWeb2.0を考えておられる方も珍しいと思いました。あと、mutronixさんが書いていたのは、技術者は技術をみにつけることで一般人としての視点を失うわけではない。"相互の視点が理解できない「人間」の対立"が存在しているわけではない、ということだと思います。開発者が、ユーザの(理不尽な)要求を呑まないのは、彼が冷酷で他人に無関心でひどい人間でユーザの気持ちをかけらも理解できなくなってしまった傲慢野郎だからではなく、(ユーザの利便も一変数として取り込んだ)取捨選択の結果です。そもそもユーザと開発者が対立する、出来るって発想自体が良く解りません。