ハンドルって何? と訊かれて、時代かー、と呟くような時代が来るのか

僕が"インターネットを始めた”のが2000年前後、K2Daというidを使い始めたのが、2003年。facebookに実名でアカウントを作ったのが2009年。
twitter, flickr, mixiあたりはK2Daで利用しており、実名で運用しているアカウントfacebookgoogle関連、picasa, gmailのみ。
実名とK2Daは結び付けたくない。理由は、主に経済的活動(職場)関係者に日記を見られたく無いということ。上に挙げたようなサービスは既存のソーシャルなネットワークを利用して情報を共有するのが売りであるから、最初からソーシャルなネットワークを二つ、実名による職場関連と、ハンドルによるインターネット関連の二つ、もっている自分は、同じサービスにアカウントを二つ作り、一つの写真をflickrfacebookにそれぞれアップロードする。
これが非常に面倒。そして、実名とハンドルを比べた場合、圧倒的に実名が便利。とくに、実名で知り合うひとたちが実名でアカウントを持っている場合。私が普段作業している部屋には、十数人の、シンガポール人、中国人、ミャンマー人がいるけれど、全員がfacebookアカウントを持っており、おそらく、自分を除く全員がスマートフォン、ほとんどiPhone、を持っている。
こういう状態だと、ハンドルのメリットはほぼ0で、いくらハンドルを名乗っても、実名で呼びかけてコメントを書いてくるし、知らない間に写真がアップロード、丁寧にタグ付けまでされ、どこに写ってるのが僕だ、ということがはっきりわかるようになっている。
逆にハンドルを名乗るデメリットは残る。検索しても見つけられない、とか。というか、なんでわざわざ違う(変な)名前を名乗るのか理解出来ない、といわれるだろう。
自分は長いことハンドルで活動していたけれど、インターネットのサービスを実名ベースでの知り合いと利用するなら、実名が圧倒的に便利であるのは間違いないと感じていて、いまはそれに抵抗がある人も、いずれは実名でアカウントをつくることになるのではないかとおもう。結局、職場や学校での人間関係というのは大きなものだし、そこでハンドルを利用するのは面倒が大きい。
インターネット上での活動が全て実名ベースになるということはないだろうけど、今の僕のように、何年にもわたり複数のサービスを横断して、ひとつのIDを維持していく、という人は、減っていくのかもしれないなーと思っている。
個人的にはK2DaというIDでの活動をやめることはありえない。今後もK2Daという四つの英数字の連なりを事実上占有していけるよう参照透明性の確保へ向けて努力したい。職場の知り合いがつまんない人たちだということではないけれど、インターネットからよりすぐった面白い人達と知り合いになれて最高だ! と思っているし。しかし、"インターネットを始めた"ことなんてなく、最初からインターネットに接続されている人たちが、わざわざ実名から切り離されたネットワークを長期間維持していくためのモチベーションは得にくくなっていくのではないかなー、と思っているわけだが?