エディについて(3)
会社に行くと推しメンがいるようなもの、と考えると幸福であるとしか言いようがないですが、いつまで経っても握手会が開催されない……。
今年度下期中(まだ六ヶ月ある!)に挨拶出来るようになるのが目標です。その際困難なのは、挨拶そのものではない。まず、挨拶する機会がない。席がはてしなく遠く、業務もほとんど関係ないので、通路で偶然すれちがったときだけ。平均すると何週間かに一回しかない。意図的に帰宅時間を合わせればエレベータ前で遭遇することも可能ですが、以前それを定期的に試みてちょっとした騒動になったケースを身近に知っているので、出来ません。そのケースさえ知らなければ、実行に移しているところですが……。
朝か晩に、偶然通路ですれちがう機会があったら「おはようございます」、もしくは「お疲れさまです」と目を見て言う。これを不自然でなく実行するためには、僕が普段通路ですれ違った多少でも顔見知りの人と陽気な挨拶を交わす人間である、ということが知られていなければなりません。実際には全く挨拶をしないので、現状では不自然きわまりない。どうして特別親しくもない特定の人間にだけ挨拶するのか、という話になる。
何故普段挨拶をしないかというと、挨拶をするべきかどうか判断するのが面倒だからです。挨拶をすること自体ももちろんあまり得意ではないけども、その前の状況判断が限りなく苦痛である。結果的に挨拶をしていなくとも、挨拶をすることに対する苦痛の大部分は挨拶するかどうか迷った時点で引き受けている。試行錯誤の結果、挨拶しないことが不自然ではない、逆に挨拶をしたらおかしい、というスタイルを貫けばいいことがわかった。ヘッドフォンが出来る場所では必ずヘッドフォンを付ける。視線は前か遠くを見て絶対に動かさない。何かを待っている間は出来るだけ視界に人が入らないような位置取りを心がける(鏡がある場合は要注意です)。つまり、気付いていない人間には挨拶できないのだから、まわりに人がいても絶対に気付かないように振る舞う。今までこのような態度を心がけていましたが、これではどんな人に対しても見境無く挨拶できないので、改める。とにかく出来る限り多くの、色々な人と挨拶するようにしていきたい。そのためには常に油断無く、視線を動かして周囲に神経を向ける必要があると思う。