アイドル道徳について(8)

K2Da2006-09-21

現実に目を向けると、今もっとも重要で先端的な応用倫理問題はBerryz工房菅谷梨沙子(12 ← 年齢)さんの水着姿を含むとされる写真集、『Risako』(ISBN:484702964X)の発売です。現在もさまざまな意見、期待、糾弾、悲鳴がWEB上を飛び交っています。ただ、どうも現状では各々のブロガー、ファンが立ち位置を表明するため、政治的な意図の元に言及しているきらいがある。
僕もここは一つ『Risako』に関する斬新な意見(地球温暖化が激しすぎるため人々が水着で生活せざるを得なくなった(水着を着ないと暑くて死ぬ)未来が舞台の写真集、というSF設定を導入することで水着姿に対する抵抗を減ぜられないだろうか? etc. etc....)の一つも引っさげてハロプロ論壇デビューと行きたい所ですが、どうも事はハロプロ内だけに収まっていない、現状のグラビア界、ますます進行するエイジレス化への広範な知識が要されるらしく、一介のハロプロプロパー現場系ぬるヲタが斬るにはどうも荷が勝ちすぎる話題のようです。

グッズ厨、写真厨について

本来、問題とされるべきグッズ厨、写真厨は生活が破綻するレベルにまでグッズ費がかさんだファンだけではないか? と思います。他人の問題なので生活が破綻しようとも僕が口を出すことではないですが、常々グッズに金を使いすぎることに対して非難がましい視線を送るよう心がけると生活が破綻する人が減るかもしれない。しかし実際に生活が破綻した人をそう沢山知っているわけではないではないので、グッズ厨と呼ぶことにどれくらいの意味があるかは不明です。ハロプロ関連のグッズ量は尋常でないので、これなら生活が破綻してもおかしくない、と思える。今年、特に凄いと思った商品が二つあり、一つはプラスチック製のトレーディング絵馬。トレーディング絵馬。プラスチック製だし横幅も5cm程度しかないので、全く絵馬らしくない。絵馬らしさがかけらもない。かろうじて、五角形をしているのと、鈴がついている点だけが絵馬っぽい。もう一つはサイリウムホルダー。バルログや、古くはウォーズマンが装着している鉄の爪、あるいはインドの暗殺者が使っていたバグ・ナウと言う武器を想像して貰うとわかりやすいですが、あれの爪の替わりにサイリウム(様々な色で光る綺麗な棒・別売)を装着できるホルダー。用途は不明ですが、多分武器ではないです。
そして多くのアイテムには写真が付属する。だから本当に深刻なのは写真問題です。写真を揃えるには要らないグッズも購入する必要があるし、広義の写真に含まれるであろう、トレーディング系のカードや小物、メタリック写真も購入しなければならない。一説では、今年出たオフィシャル写真がすでに一万種類を超えたそうです。真偽は不明ですが、それに疑問を感じないくらいの種類は出ている。これは既に写真と言うよりも一種の記念紙幣であり、ハロプロは自由に紙幣を刷る権利を持っているような物だ、とも揶揄されるくらいです。ビジネスモデルとしては、記念切手販売を大きな国庫収入源とするヨーロッパの小国に近い。
このように、ハロプログッズ収集は大きな支出を予想させる。加えて、ハロプロファンは収入が想像しにくい服装をしている、一見して学生なのか、労働者なのか、それともそういった概念から解放された一個の人間存在であるのか、と言うことが外見から判別しにくい。常に最悪の事態を想定する、と言う前提だと大体の人が無職に見える。言い過ぎました。あからさまに、収入や職業を連想させるような服装をしている人は力士を除くととても少ない。余暇の時間に来ているのだから当たり前です。そうすると、グッズに関する支出は多めに見積もられ、収入の予想は過小になされている、のではないか。とすると、一般にそう見られているよりも生活が破綻するレベルでグッズに収入を持っていかれている人は少ないのではないか、と考えることが出来る。しかし、この予想にはしっかりした根拠が全くない。根拠もなく他人を貶めるのは良くないので、グッズ厨、写真厨を使うのは控えたい。