手紙を書くことについて(4)

K2Da2006-09-12

Cutie Circuit 2006 FINALでは、初めて見かける男性が場を仕切っていて、「メンバーへのメッセージやプレゼントはステージの前でお預かりします。責任を持って必ず渡しますので!」ってフレーズを執拗に繰り返していました。全体に饒舌な人で、その他注意も普段よか多めだったのですが、それでもあの執念には驚いた。
どれだけ彼に保障してもらったところで係員に渡した手紙やプレゼントが本当にメンバーの手に渡っているか、については確信が持てない。そもそも、他人に預けられたものをちゃんと約束どおり指定された人へ渡すのは当たり前の行為であり、わざわざ保障してもらうようなことではない。渡していなかったら端的に言って犯罪であり、立派に窃盗罪を構成するのではないだろうか。日本の刑法には詳しくないので適当に書いているが……。預かったものを届けるのは当然だ。なぜわざわざそんなことを強調するのか。プレゼントの中には高価なものも含まれています。私が聞いた中でもっとも高価なプレゼントは、強力な装備品として、エルメスの靴とか、アライのメットに並んで出てきそうな、有名ブランドのネックレスです。聞いたら誰もがきっと、え、あの有名ブランドの! とビックリするはず。そのネックレスはプレゼントされてから今に至るまで、一度も身につけられているところを確認されていない。ただ、身に着けていないから本人まで届いていないだろう、と推測するのは早計で、そのメンバーはどんな種類のネックレスをも身につけて公式の場に現れたことがない(なぜなら小学生だから)。直接本人に訊く以外確かめようがない。そして本人に訊く術はない。
手紙に関しては、ほぼ間違いなく事務所によるチェックが入る。らしい。法的な根拠はよくわからないが、アイドルファン ←→ アイドル間通信の秘密は全く保護されていない。チェックにどれくらいかかるのか、どのような基準で行われているか、は、わからない。ただ、最近手紙が届くのに半年かかった、というエピソードを耳にしました。誕生日の半年後に、つまり一年の中で誕生日と最も縁遠い時期になって、ハッピーバースデーのメッセージが届いたそうです。それならいっそ丸一年ずれてくれたほうがありがたい。これがわざわざ語られるエピソードであるということは、普段はそれほど時間がかからないのかもしれません。ファンレターは最も他人に見られたくない私信の一種だと思うのですが、まっとうな手紙の出し方では第三者によるチェックを避けようがない。どうにかして、このチェックを避けられないだろうか、ということは暇つぶしによく考えていました。iPodはポピュラーなプレゼントであるらしいので、iPodに最初から入っている曲(そんな物があるのかどうか知りませんが、例えばU2の曲)と自分の朗読を独自にマッシュアップしておけば、余程入念にチェックされない限り発見されないのではないだろうか、とか。チェックをくぐり抜けたところで、自分の推しメンがU2の曲を最後まで聴くかどうか、という難問がありますが、どうせ聞いたかどうかなど確認しようがないので大した問題ではありません。
僕は都市伝説の一種ではないかと思っていますが、まれにファンレターに対して返事が来ることもあるそうです。その場合、返信用の切手は自腹となるため、出来れば切手を同封しておいて欲しい、とメロン記念日さんが仰っていたそうです。返信にかかるコストが低ければ低いほど返信の確率が上がるとすれば、ファンレターを出すなら往復ハガキ、返信面にはもちろん自分の住所、出来れば文面も考えて鉛筆で下書きしておくと良いかもしれません。後は上をなぞって署名するだけで返信できるように。