今日行った公演について

昨日の夜、今日の夜と入ったのですが、どちらも℃-uteサプライズ参戦が決定されてから購入したチケットであるため、200レベル、一般的な感覚で言うところの二階席の、さらに後方でした。特に今日の席は後方も後方、直線距離で言うと今まで見たコンサートでもぶっちぎりの遠さでした。しかも、中島早貴サイド、萩原舞サイドで分けると萩原舞サイドの席でした。二夜とも、です。℃-uteは二曲しか披露しない上、各構成員の位置がわりと固定されているため、逆サイドだと、かすかに後ろ姿が見えるだけ、という感じになってしまいます。ですから、席を確認した私は少なからず落胆しました。私が席に着いたときにはまだ開演まで30分以上あったので、私の両隣は空席でした。昨日は満員ではなかったので、ひょっとすると私の左右も空席かも知れない、と思いました。しかし、そうではありませんでした。十分もしないうちに私の左隣が埋まり、次に右隣が埋まりました。左隣の男性はデビュー以来のモーニング娘。ファンだがコンサートにくるのは初めてだと言うことでひどく興奮していました。そのため、たまたま右隣に座っていた私に色々と話しかけたようです。話の内容は主に何故いままでモーニング娘。のコンサートにくることが出来なかったのか、についてでした。主に金銭的な問題だったようです。また、半年前にCOBOLの仕事が原因でクビになったといっていました。これには私も大変深く同情しました(いつ我が身にも同様の事態が発生するかわからないからです)が、なぜCOBOLの仕事だとクビになる、のかはよくわかりませんでした。大変興味深い話の途中だったのですが、原因を確かめる前に今度は右隣の男性が登場しました。
後に右隣に座ることになる男性は登場時点から破格でした。「はい、ちょっと大変すいません、失礼します」という文句を機械のように正確に大声で繰り返しながら私たちの前を通り過ぎ、私の右隣に座りました。それから、今度は「あのーあらかじめお断りさせていただきますけれども、ちょっと大きな声で応援することもございますけれどもご了承下さい」という台詞を正確に六度繰り返しました。それぞれの文句は60°ずつ異なる方向へ繰り出されました。つまり、右隣の男性は全方向に対して、あらかじめ自分の応援スタイルを許容するように求めたというわけです。あとでわかることですが、右隣の男性はたしかに一風変わった応援スタイルを貫いていました。
右隣の男性の回転が終わると、私は気を取り直してCOBOLについて左隣の男性に確認しようと思いました。しかし、それはまたしても、右隣の男性によって阻まれました。右肩を叩かれたので、右隣の男性に目を向けると、彼は会場で配布している田中れいなさんの写真集広告を指さしてこう言いました。「あのー、私思うんですけど、田中れいなって、競輪選手で言うと、伏見だと思うんですよ」。もしもフォントを大きくしたり色を変えたりする力が私にあったらここは100pxの真っ赤なフォントで書きたいところですが一言一句の違いもなく彼は第一声をこう発しました。私はあまりに意外だったので、競輪ですか、という返事しかできませんでした。ここで意外な能力を発揮したのが左隣の男性でした。彼は、COBOLだけではなく競輪にも造詣が深かったのです。私はこの後の会話には全く参加できませんでした。なぜなら競輪について、何の知識も持っていなかったからです。ただただ、私の上を通り過ぎる競輪とモーニング娘。の両方に精通していないと内容が理解できない会話の断片をメモとして記録することに専念しました。なんでも、伏見選手と田中さんの共通点は、格好いい系で強いところだそうです。その他にも、競輪選手とモーニング娘。で入れ替えても区別が付かないだろうと思われる組み合わせとして以下のものが挙げられていました。興味深かったので表として掲載しておきます。モーニング娘。メンバーの表記は正確にしていますが(追記:正確ではなかったので訂正しました)、競輪選手はあまり詳しくないので間違っていたらすいません。

モーニング娘。 競輪選手
田中れいな 伏見俊昭
中澤裕子 吉岡稔真選手(立川のダービーで優勝したそうです。おめでとうございます)
紺野あさ美 加藤慎平選手
小川麻琴 船本選手(TIMのゴルゴに似ているそうです。ゴルゴ13のゴルゴではない)
高橋愛 小嶋敬二選手(同じ北陸出身なのでらしい)
吉澤ひとみ 鈴木誠選手
藤本美貴 神山雄一郎選手

選手の実力などはわからないので、何とも判断しようがないのですが、写真を見比べた限りではモーニング娘。っぽい方はいらっしゃいませんでした。
そして(僕を挟んだ二人の間で)競輪トークに花が咲いた後、さいごは「思いっきり爆発しちゃいましょう」「そうですよ、お互い頑張りましょう」というエールを交換してコンサートは始まりました。紺野さん、誕生日おめでとございます。