やり直し(五回目くらい)

今日ちょっとまたわかってしまったので聞いてください。人間は経済の観念とステイタスの観念で動いていて、それぞれは全く逆の性格を帯びているんです。つまり、安いものは経済的で良い、のと、高い物は手に入れにくいので素晴らしい、の二つが綱引きをしています。
B級グルメという言葉を知っていますか。安くて旨い物がB級グルメです。え、安くて旨い物がB級だって!? 最高じゃないか!! じゃあ、A級は? もっと安くてもっと旨い物? 違いました。A級グルメは高くて旨い物です。安くて旨い物に比べたら、高くて旨い物なんてのはC級かC調グルメで良さそうなものですが現実は逆です。さらにひどいことに、高くて不味い物の方がもっと格上だったりします。なぜなら不味い物を好んで食べる人は存在自体が貴重であり、人目を惹くからです。もしかしたら普通に旨い物は喰い飽きてしまったのかも知れません。
経済の方はわりかし簡単に計算で行動を決められるのですが、ステイタスについてはなかなか一筋縄ではいきません。ステイタスはPriceless。だからです。いや、値段は決まっているけど価値の方が変化しすぎであるといった方が正しいでしょうか。ですから、それに対処する方法もいろいろあります。まず大きく分けて二つ。ステイタスは欠乏を感じさせない、満たされていることによって成り立ちますので、まず一つには自分が十分に満たされて余裕があることを示す。もう一つは初めから欲求がない振りをする、です。

満たされ具合を示す例

  • 毎週遊びに行ったことについて書いた日記(人間関係の満たされ)
  • 買い物日記(経済面の満たされ)
  • スキー日記(寒いときに寒い所へ行く余裕の現れ)
  • 知的日記

欲求がないことを示す例

  • 一人でも楽しいよ日記
  • 髪を自分で切る日記(外見へのこだわりのなさを誇示)
  • 自分について書かない日記(自分に関する興味への欲求のなさを誇示)


なんか差し障りがありそうなので止めておきます。思いつく例が全て日記であり、どんな人にでも該当しそうだからです。日記を書いている人とは仲良くしたいので……。日記には何でも書けるのになぜそれを書くのか考え出すとヤバいです。なにを書いても大丈夫なのでステイタス的なことを書いたファッション日記になってしまいやしないか心配です。しかしこんな事を考えてしまいどんどん日記が書けなくなっている方はいらっしゃいませんか。いままでの経験だと数ヶ月で収まるのですが、それまでは一切固有名詞の出てこない日記を書きます。