情報漏洩系サービスについてあれこれ

情報漏洩系サービスとは

情報漏洩系サービス。どうやったら素敵に漏らせるか。

Twitter / koseki

全文引用してしまいすいません……。この呟きを耳にして、インターネット上の個人ベースで情報発信を行うサービスには、情報発信 → 情報漏洩へ、という流れがあるのではないかと思いました。発信 <> 漏洩間の差異には二つの核があります。情報の生み出され方と、伝播の仕方です。

  1. 情報の発生
    • 情報発信:発信するために作られる、纏められる
    • 情報漏洩:なにか別の用途で作成される、自動で生成される
  2. 情報の伝播
    • 情報発信:特定の人、グループ、あるいは全世界、を発信時に選択し、そこへ投げつける
    • 情報漏洩:既定の、ある範囲に対して情報が漏れ出す

情報漏洩はもともとそこにある情報が、勝手に漏れ出すイメージ。

現状、具体的には

たとえば、メールや特定のテーマを扱うサイトは情報発信の典型。ここから始まって、徐々に情報漏洩へ近付く。
情報の生み出され方に関しては、「特定のテーマに沿った文章を書く(サイト)」 → 「日記(ブログ)」 → 「公開メモ(ソーシャルブックマークtumblr)」 → 「つぶやき(twitter)」へ。サイトは発信が目的なのに対し、日記は日常の記録、メモは自分のためのもの、つぶやきは自然に口をつくもの、と、情報発信の色が薄れていきます。この変化が自然なのは、情報生成時の心理コストが低下する方向への変化であるように思われるからです。
(また、情報生成時に内容を吟味することで発信者が負荷を担うより、受信者側で情報を選別する方が全体として効率的なのではないか、という気もします。情報を生成するための道具はそれほど急速には発展していないですが、情報を受信・選別するためのツールはどんどん進歩しているし、個人間の情報発信では受信者と発信者の数がそれほど偏っていないからです。偏っている場合は発信者側が負担した方が効率良い)
情報の生み出され方は主に心理面で進歩して来ましたが、伝播に関しては主に技術が解決して来ました。つまり、FromとTo、あるいは全世界、一つの部屋にいるイメージのチャットルーム、という選択肢から、アンテナ、RSS、個人用のポータル、その他の色々最新のあれ、複数の自分で設定した範囲から情報が自動で流れ込んでくるようなツールへの変化です。

未来

情報の伝播に関しては先が見えた感もあり、ここはやはり情報生成の自動化が熱い。twitterはつぶやき、twitterはつぶやき、といくら思い込もうとしてもtwitterはつぶやきかもしれないが全世界に発信されるつぶやきなのでつぶやきではない。いつかそう気付いてしまうかもしれない。
現状で自動生成に近い個人に纏わる情報と言えばLast.fm等のプレイリスト情報で、逆にそれ以外のものがあまり思いつかない。インターネット外で良ければ、XBOX Liveはかなり情報漏洩度が高い。
実はまだそれほどインターネット様に私生活を把握されていないので、情報が自動生成できない。基本的にはハードウェアの追加が必須であると思う。その点で期待大なのがNike + iPodとか、au + adidasのSmart Sportsとかで、もっとすごい装置つけて血圧とか心拍数とか全部ネット上に流す。すると、一度もあったことのない人に対して、「なんか今血圧高いけどいやなことでもあった?」とかそういう会話が出来るように! なる。心拍数ぐらいなら自分で計って毎時発表も出来るけど面倒過ぎる。自動でやって欲しい。そしてそれらの情報ががんがん視覚化されてながれこむ。つぶやきもわざわざブラウザに向かって打ち込むとかいうなんとも不自然なつぶやき方ではなく、世間話フラグたてといた会話が勝手にアップロードされる。リアルライフは生きてるだけで情報漏洩しまくり(そのうち九割が見た目から)だけど、そこへ近付く。そしたらもう工場から工場へ飛ばされるから友達どころか知り合いすら出来ない……、という寂しさともお別れ。でも、物理的な条件が緩和されることで、逃げようと思えばどこまででも逃げられることから余計に状況が悪化、という事態も発生しそうではあるけどそれはまた別のお話、でもない。