また小説が書きたくなった。また、小説が書きたくなった、であり、小説を書いたことがあるわけではない……。平均すると一年に一度くらいはそういう衝動に駆られてペンネームや受賞の言葉を考えたりする。初めてこの衝動に襲われたときは、うはっテラ創作意欲(wwwひょっとしてこれは天職では? と思ったりしたが、一定の間隔で起きる緩慢な発作みたいなものだとわかってから、付き合い方も変わってきた。早速、西尾先生に倣って下から読んでも同じになるペンネームを最低三つ考えよう、残った二つは純文に転向してから使おう……、とか、物語の体操ごっこをしたりしているときとかが一番楽しい。とりあえずラ☆ノベ、ヤ☆ンデレ、死☆にたがりの文学少女辺りだな、と見当をつけたので、その辺(の漠然としたイメージ)に沿って考えた。死にたがりなので当然死ぬ。エイズで死ぬ、ホストに刺されて死ぬ、だと、部屋でうずくまって泣ける感じだし、なんらかのよくわからない特徴を持つ主人公(男)が葛藤の末、斧で殺す(自殺幇助)でもいい。その辺の物語性(アサヤン)は後で考えるとして、とにかく一巻の中盤辺りで少女は死ぬ。ここら辺はかなり盛り上がる。しかし、実は少女には希死念慮に備えたバックアップが潤沢に用意されており、死んだそばから別の固体が起動する。銃夢のノヴァ教授タイプか、エンディミオンのデ・ソヤ神父大佐みたいなタイプかは決めてない。中長期的な意思の元にバックアップを用意することと、短期的な衝動に従って死ぬこと、を両立させることについて。ただ、この場合、実際に死ぬわけではない、と考える人もいるであろうと思われる。ので、

  1. 最後のバックアップ以降の記憶はない(当たり前だが)
  2. バックアップが間違って同時に複数起動する(12体くらい、もしくは1クラス分)。そして全部死ぬ

とかの萌えイベントをはさむ。厳しくやるなら、バックアップの作成を決めたことに対する記憶と連続性がない、というのが良いかもしれない。主人公がそれに倣って死んだり分裂したりすると、訳がわからなくなるので良いかもしれないが続刊が難しくなりそう。そういう感じで一巻が終わり、二巻以降で少女は要所要所で死ぬギャグ要員になる。シリーズ自体はさまざまな面白キャラを登場させつつ10巻くらいで終わる。