目が良くなった

手術によって裸眼で日常生活を送れるくらいに圧倒的な視力を整えた。コンタクト時代の矯正視力より上かもしれない。ただ、一般に手術直後は遠視寄りで段々近視になっていくらしいので最終的な視力は今より落ちるだろうということを念頭に置いておきたい。
レーザーをあてて目が良くなるというのはうさんくさいなぁ、と思っていたけど要はレーザーで角膜削ってレンズの替わりに(替わりではないけど)光を屈折させるということで、眼(完全に眼球の外)、コンタクトレンズ(眼球の表面に貼り付け)、レーシック(眼球のなかを削って改造)の違いでまぁ原理は同じっぽい。
体感的な衝撃度としては 眼 → コンタクト の方が全然上で、コンタクトに変わったときはとにかくフレームがないのに鮮明な世界に感動し、越しに眼をかけていない自分の顔が見られるのが面白かった。裸眼 → 眼になったの小学校高学年の頃なので全く覚えてないけど、やっぱ解像感高いわぁ、あと、あたま痛い、のようなことを思ったに違いない。今回は、朝夕の手間を除くとコンタクト時代とあまり変わらないので幸せは実感しにくい。強いて言うと、朝起きた瞬間に遠間の時計で時間が確認出来るのとか、寝る前、無意識に洗面所行こうとして途中で必要ないのに気付いて戻る、というときに幸せを実感するしかない。それと、眼コンタクトレンズは広義のサイボーグだけど、今は狭義のサイボーグであり、もしかすると改造人間(視力強化型)とさえいえるかも、という点は嬉しい。
手術自体はすぐ終わる、痛くない、と説明されてて、実際その通りだったんだけどすごく怖かった。眼球を固定するためだけだけに作られた装置で眼球を固定されて(ここは少し痛い)、角膜の表面がはがされてるので少しぼんやりとした視界の中、点滅する赤い光を見つめ続けなければいけない。そこに得体のしれない機械が近付いてきて、チリチリ、ビィッ、みたいなよく分からない音がして、確かに痛くはないんだけど目の辺りに変な感触がある、という状態にじっと耐えねばならない。しかも二回も! 空間を立体的に把握するために右目と左目があるから! 体の力抜いてくださいとか言われるけど全然抜けないし、初めての時というのはこういう感じの恐ろしさなのかもしれないと思った。とにかく怖かった。