Berryz工房Summer Concert Tour 2006 中野 8/12 昼公演

K2Da2006-08-12

オープニングの寸劇 → ファイティングポーズはダテじゃない! に続いて、二曲目「恋はひっぱりだこ」が手拍子で始まるんだけど、ステージで行われてるクラップと観客の手拍子がやたらずれてる。この時点で結構観客席もざわついてたんだけど、僕はまだ見るのが二公演目なんで異常に気付かなかった。しばらくしてわかったのは、メンバーのボーカルはきっちり流れているんだけど、曲の音が極端に小さいってことですよ。ほとんどアカペラみたいになっている。なにかとんでもない事態が起きていることに気付き異常に興奮した。左がPAだったのでガン見するとミキサーの前に座ってる女性スタッフが大慌てしていた。このアクシデントをBerryz工房メンバーがどう切り抜けるのかを観察するのが今一番優先すべきことだと思い、双眼でステージ上を見たが、ステージ上では何事もなかったようにダンスが続いていた。メンバーは最後までいつものようにダンスをし、歌っていた。ファンは大興奮していた。僕は、やべーなー、やばいやばい、と呟きながら主にスタッフ観察に励んだ。単純な操作ミスじゃないみたいで特に機器をいじっている様子はなかった。一度、突然男声コーラスだけが異常に大音量で歪んで事態が悪化したんだけども、それもまたすぐもとの、比較的ましな状態に復帰した。ひっぱりだこが終わるとメンバーは本当に何もなかったように通常と同じ捌け方でステージから去った。次は『ハピネス 〜幸福歓迎!〜』のVTRでこれは正常な音声が流れていた。VTRが終わると照明が灯って、ついに異常事態が公式に認知されたなぁということで会場のテンションが大いに上がる。アクシデントで一旦中断されたと言うことは明白だったんだけど、「あれ、もう終わり?」「アンコール! アンコール!」などと大盛り上がりする。アンコールを求める声は一瞬で広がった。これが本当の一体感て奴か、と思った。すぐアナウンスが入って10分中断する、とのこと。会場を歩き回って原因を追及するファンもいれば、暇なので叫ぶファンも多かった。「アカペラでやってよー!」と機転を利かせた解決案を提示するもの、「音響ガンバ!」と音響を応援するものなどは時流を押さえていて良い感じだった。が、僕の斜め前方にいた男性は「トイレ休憩長いんじゃないの?!」とか「コロッケの、コロッケの歌謡ショーかよ!」などと意味不明のツッコミを大声で繰り返し、しかもわりと人見知りしないたちであるらしく、「やっぱこれって着替えに時間がかかるからですかね?」などと周囲の人に尋ねていて恐ろしかった。恐ろしかった、というのはさっきも書いたとおり突然の中断は音響関係のアクシデントの所為であることが明白だったのに、彼だけそれに気付いていなかった、のか気付いているけど敢えて気付いてないように振る舞っていた、のかわからないけど、とにかくなんでそういう発言に繋がるかわからなかったからです。今にして思えば、アカペラっぽい演出だった、と思っても不思議はないのかもしれないけど。
中断時間は予定通り十分程度で、再開する前に、落雷による機器の故障があったとアナウンス。「最初から! 最初から!」コール発生。時間的に最初からは無理だろう、と思ってたんだけど、ステージを見るとついさっき見た寸劇が寸分違わぬ内容で再演されている。一日に二公演見ることもあるんだけどさすがに30分間隔で全く同じものを見た経験はないんで不思議な感じで面白い。観客は全員異常事態の興奮冷めやらぬ、なのに、ステージ上ではそんなことは全く起きてなかったようにいつもと同じ手順で全てが進んでいくのも自分だけがおかしくなったような気分が味わえてよかった。アクシデントの発生が、ライブへの意気込みを語ったりするMCの前だったから頭からやり直せたんだろうけど、これが本日の抱負のあとだったらさすがに意気込みを二回語るのも変だからなんらかのアレンジが入ったんじゃないかなーと思うんでそれだけが残念。