K-1 GRANDPRIXの谷川さん解説の書き起こし

レミー・ボンヤスキー v.s. セーム・シュルト戦後のVTRみながらの解説。

藤原紀香さん
「これ、二年前もシュルト選手に膝で負けてますよね」
谷川さん
「そうですねぇ、うーん、ちょっと言葉かけられないですよねぇ、レミーは」
アナウンサー
「こんな試合を見るとは……」
谷川さん
(シュルトさんの凄い膝蹴りの映像)「これです、これです。この膝ですねぇ。これで記憶が飛んだと思いますねぇ」
アナウンサー
「これでまだ立っていたんですが……」
谷川さん
「えぇ、記憶飛んでますねぇ、これ」

試合中にも谷川さんは、記憶が飛んでいる、記憶が飛んでいる、と繰り返していたのです。これです、これです、といわれても素人目にはレミーの記憶が飛んでいるかどうかは全然分からないし、さらに、本質的なこととして、レミーの記憶が飛んでいても戦況にはあまり関係がないんじゃないだろうか、そんなことを解説する必要があるだろうか、という疑問が残る、ところがすごい面白い。試合後のインタビューで記憶がないので答えられない、ということはあるけど、試合中に膝蹴りで記憶を飛ばされてもK-1トップファイターなら混乱せずに闘えるのではないか。それとも、あれ、俺どうしてこんな大観衆の中でリングに立っているんだろう、目の前の、この大巨人は誰? こわぃ!まぶしいぃ! みたいな感じで全然闘えないのかも知れません。いずれにせよ、レミーはそのあとすぐ記憶を失ったまま、混乱の中で倒れてしまいました。レミーは今も失われた記憶を探しているそうです。