10/22(土)

今、私は郵便受けの前で小躍りしています。はじめて郵便受けが開いたからです。不動産屋から、左に三、右に零まわすと開く、と聞いた時から不思議には思っていたのです。零まわすというのはどういう意味だろうか? 私もインドで発見されたという零の概念については小学校以来色々学んでいるので、零まわす、という言い回し自体が意味する所は理解できる、つまり、まわさない、ということは理解できるのですが、それを私にわざわざ告げる理由がわかりません。それに、左に三まわしただけで開くとしたらセキュリティとしても弱すぎるような気がします。そして、案の定、左に三まわしただけでは錠は開きませんでした。結果から言うと、郵便受けのつまみには数字が割り振ってあり、左に回転させて3の位置へ、右回転で0の位置につまみを合わせると開く、のでした。しかも、説明がややこしくなるので省略しましたが、不動産屋は右と左を間違えていました。そのせいで、自分の郵便を開けようとしているだけなのに不審者扱いされたりして大変だったのです。
そんな苦労とも今日でおさらば、明日からは自由に郵便受けを開けられます。さてさて、郵便物は入っているでしょうか。あ、ありました。まだ私は転居届を郵便局へ提出していないので、住所変更を連絡した公共料金くらいしか入っていないはずです。確かに、これは見慣れた東京電力の封筒です。あれあれ、しかし、二枚目のはがきは手書きです、しかも、これはどこかで見たことのある字です……。あ、わかりました、これは自分の字でした。なんと、往復はがきで応募したイベントの当選通知でした! 気を利かせて返信部分を新住所で送っていたようです。やったー! これは本日二度目の小躍りです。