推薦文付の自選日記過去ログ集を作ろう

タイトル通り、せっかくの夏休み、ゆっくりとした時間の中で自分の日記と向き合ってみるのはどうですか、というお誘いです。僕はやるつもりなのですが、"どうせ途中で止めるので最初から手をつけない"のを防ぐために宣言しておきます。

動機

はてなブックマークが始まるまでは、基本的に日記を書いても反応は0なのが当然、たまにアンテナが増えたりコメントがついたら嬉しい、という状態だったのに、はてなブックマークが始まって以来はてなブックマーカーの琴線に触れるエントリに限ってはリニアな反応(車用語)が得られるようになってしまいました。卑近な例で申し訳ないですが、一つ前の日記は思いついてから15分で書いた日記でブックマーク数が21、その前日のBerryz工房日記はおそらくそれに比して10倍の手間と時間と熱意をかけたけれど、2bmで、もちろん2bmもありがたい、あとコメントも頂いたのでありがたい、というか僕に対してどうこうという意図でないのでありがたいというのもおかしな話ですが、でも、この違いは大きい。もしこの対日記リアクションのハイパーインフレ状態(適当です)がずっと続くのであれば、人ははてなブックマークの射程に捉えられたとたんに自分の思い通りに日記を書くことは出来なくなってしまう、と言うことです。そして僕は他人の反応を全く気にしない好き勝手な日記を読むのも好きだし、出来ればそういう日記を書けるようになりたいと思っているので、これは大問題です。見えるものを見ないというのは不可能なので、ホットエントリ、被ブクマを見ないという案は却下です。
これに対するポジティヴで実行可能な解決策が良いセルフイメージの確立であり、具体的には自分の日記を見直してこれからも書きたいタイプの日記に対して積極的なプラス評価をしようではないか、という事です。

評価基準

☆☆☆☆☆
二度とこのような日記を書くことは出来ないだろうけど、常に目指していきたい、目標となる日記。
☆☆☆☆
心にそっとしまっておきたいような静謐な魅力、丹念に描かれた日常が光る日記。
☆☆☆
十分に人を引きつけうる日記。
☆☆
なかなかよく書けているもの。
普通の日記。

以下は余談ですが、ここ一ヶ月ほど、別の場所にメモとして書いたものを後日まとめてここにコピペすると言う方法で更新してきました。当初は別の場所に書くものはあくまでメモにとどめ、日記は別に書こうと思っていたのですが、日記 >> メモ という垂直構造に照らして自分がその日書いたものを眺めるとどうしてもメモに分類してしまうという、セルフイメージに関わる病理のせいで日記が更新出来なかったので、見た目上、日記を継続させるためにはそのような手段をとらざるを得なかったのです。
また、メモを開始した時期も悪かった。僕は当時、次に日記を書くならそれはオフ喜利の感想にしなければならない、と考えていて、実際オフ喜利の感想自体は書き終えていました。ただ、オフ喜利が開催された日は関東地方を大きな地震が襲った日でもあって、それに触れないわけにはいかなかった。
地震のあった日、僕は19時開始のオフ喜利に向けて、17時に家を出ました。地元の駅についたのが17:15。そこで電車が完全に止まっているという、思いもよらぬ事態に気付き驚愕しました。サバイバル感覚が足りないといわれても仕方ないと思います。ここで諦めるという選択肢はありえないので、歩いて二つ隣の乗り換え駅まで移動。本屋で自己啓発本を読んだりして時間をつぶしていると電車が動いたので渋谷まで乗車。山手線がまだ止まっていたので、徒歩で新宿へ向かい、結局ロフトプラスワンに辿りついたのは20:30でした。
ただ単純に事実を述べればこういうことになるわけですが、僕はどうしてもその軌跡を説明する中に

(前略)
明治通りを歩く人たちは何故か皆とても楽しそうに見えた。いったい、このうち、何人がオフ喜利へ向かう途上なんだろうか? と考えるとよけいに気分が浮き立った。
(以下略)

という一節を不自然にならないよう挿入したかった。そのためには前後の文章を調整しなければならないし、場合によっては事実と異なる記述をする必要があるかもわかりません。普段はそこまでして出来もしない努力を日記に注ごうと思わないのですが、オフ喜利の熱気に当てられていたのでしょうか、日記に対する気分が昂揚していたのかもしれません、この一節を抜きにしては日記が完成しないと思いこんでいたのです。(ちなみに、オフ喜利で一番面白いと思った回答は、"「大きな犬が黄色いボールを口に咥え、隣を子犬が口をあけて併走している写真」に対しての一言"で、「僕の金玉かえしてようぅ!」というものです。ステージの脇からモニターで見ていたので、誰の解答かはわかりませんでしたが、声の調子と言い、タイミングと言い、素晴らしかったです。)
なかなか明治通り前後の描写に納得出来ないでいると、いつのまにやらオフ喜利が終わってから何週間も経っていて、これではものすごく準備して日記を書いたみたいだ、一体たったこれだけの日記を書くのにおまえはどれだけ気合を入れとんねん! と思われてしまうかも知れないし、もう生半可な気合いでは更新できない、時間が経つ、以降繰り返し、これでは懐かしの自意識過剰芸のようですが、実際はてなブックマークにはそれくらいの力がある。はてな == 学校説に則って例えるなら、入学後半年が過ぎて校舎全体の雰囲気が和やかになってきた。違うクラスの名前くらいしか知らない人にも気軽に話しかけられるようになり、小さないざこざも増えてきた、と言うような状態へと、はてなブックマークは導いたと思います(アンテナ == クラス、です。ブックマークのお気に入りは他のクラスの情報通の友人)。