プロット練習 (1/100)

慈愛(R)
意思(R) 秩序(N) 厳格(N) 調和(R)
信頼(N)

参考:WIRED NEWS:時間と仕事の整理術『GTD』がカルト的人気
以下は現実の団体、人物、世界とは関係ないフィクションです。

顔を見た人が次々気絶するため公安からサングラスの着用を義務付けられかけるほどの美貌と、なにをやっても最初から人並み以上にこなす要領の良さを併せ持った主人公は、しかし、あまりにも意志が弱く、一時間と続けて自分の決めたことを実行できないため、なにも成し遂げることなく無為な日々を過ごしていた(逆位置の<意思>)。そんな主人公を変えたのは、先鋭的ライフハック集団43foldersとの出会いであった。様々なライフハッキング手法を身につけた主人公は、秩序だった生活の元に、徐々に統一された意思を持ち始める(正位置の<秩序>)。やがて、43人しかいない43foldersのプラチナ会員となった主人公は次第に過剰な厳格さで他メンバー(フォルダーと呼ばれる)の生活を修正しようと試みるようになり、他フォルダーとの溝が深まる(正位置の<厳格>)。ライフハッキングの一手法、効率的なToDo管理によって完全な目的志向ポジティヴシンキングを身につけた主人公は、ついに43folders全体の革命に邁進することを決意する。
43foldersのあまりの社会的サクセスぶりにむかついてかねてからめちゃくちゃにしてやりたいと機会をうかがっていた一般人、援助者A(逆位置の<慈愛>)(ツンデレ)の協力の下、ライフハッキング技術を駆使した異能のスタンドバトルが展開される。次々と現れる30数名のフォルダー達をすごい整理法やなんかで次々とちぎっては投げちぎっては投げしているうちに、ついに43foldersの最高幹部五人組、通称フォルダー5がその姿を現した。厚い信頼で結ばれたフォルダー5(正位置の<信頼>)に苦戦する主人公だが、生まれ持った能力の差にものを言わせて打ち破る。惜しくも43foldersのカリスマオリジネーターのアメリカ人、通称GTDは捕り逃したものの、もはや主人公の目は43foldersという小さな目標ではなく、世界全体を視野に入れつつあった。
「ククク、思考が習慣を規定するのではない、習慣こそが意欲を掻き立て明るい明日へ向かう力を私に与えてくれるのだ。生活に埋もれがちな小さなスイッチを的確に操ることで自らの意思、意欲を制御するメタ自我をも手に入れた私に敵などいない!! ルーモス、光よ!!」
そう小さく呟いた主人公はあまりにも繰り返し読み過ぎて完全に暗記してしまったライフハッキング本を右手の小指と左腕の肘だけでバラバラに分解すると、世界の調和をかき乱すべく旅立つのであった……(逆位置の<調和>)。

感想

練習のつもりが完全に本気になってしまった! これはエピソード0的なプロットで、これの主人公は本編におけるラスボスです。この世界は、広告の売り文句が全部事実である世界なので、本当の主人公は<部分軌道爆撃系人工精FOBS>(ここで買えます)で戦う。
ラスボスの弱点はマインドマップがないと自分の考えが整理できない、ToDoリストがないと次になにをやればいいか分からない、など沢山あるので、そこを利用してジョジョ的なスタンドバトルをメインにする。
なおタイトルの"ライフハッカー"は人生を便利にする手法と、他人の人生をのっとるラスボスのダブルミーニングという気の利いたものになっています。所々にライフハッキング手法蘊蓄が入るため、実用書としても使える。将来的には、マーヴル、ローダン、クトゥルーみたいなシェアードワールドノベル、群像劇にするつもりなので、皆さんどうぞこの世界を自由にお使いください! 僕が出そうと思っているキャラクターは、斎藤隆派、養老派、超整理法派、マルチ、凄く強いけど定期的に自己啓発セミナーに行かないとやる気が出なくなる人、などです。