こんにちは(8)

諍いについて説明します。それは屋外で花火をしているとき、C♂からL♀、計十人を巻き込んで発生しました。C♂、D♀、E♂、F♀、G♂、H♀、I♂、J♀、K♂、L♀に丸三角がつかないのは、さしあたりこの場では彼等の態度が特に問題とならないからで、またA○●△▲♂にとっても彼等はほぼ初対面であって、なにに対してどのようなこだわりを見せるのかはよくわかっていなかったのです。したがって丸三角は見えずそこにはただ???だけが幾つも浮かんで見えました。
A○●△▲♂はもともと花火に対して強い興味を抱いておらず、どの花火がより美しいかやその他色々な話題にも全くついて行けず、そもそも自分はなぜここで花火をしているのだろうか、と、つまり嫌な気分でしたが、嫌な気分について解説するのは気が重いのと、これは実話ではなく細かい所まで説明できないので解説しません。僕は花火をやったことがありません。とにかく、そのような状態であるA○●△▲♂のところへ、B●○△▲♂が気を利かせてやってきました。そしてそこであれやこれやの話があった後、B●○△▲♂が口にした言葉が「Xがαに人気なのはαがβに憧れているからだ」であり、これがA○●△▲♂をA○●△▲♂★にしました。末尾に★がついているのはその場において強い動機を持った人間で、状況を動かすのはいつも彼等です。
この場合のαはA○●△▲♂★を含む集合であれば何でもかまいません。オタクでも文系でも日本人でもいいのですが、この短いセンテンスはいくつものむかつきポイントを含んでいます。

  • αはβに憧れる
  • Xはβにとっては本物のβ的存在でない
  • αは見透かされている

くそったれ! 実際の所、この手の発言を受けると正気を保つのが難しいほど頭に来ます、つまりA○●△▲♂★にとっては。彼はそのように設定された人間なので。また、そのような考えをB●○△▲♂がもつのは単にB●○△▲♂が自分もそのように物を考えているからであるのにその自覚もなく垂れ流すその状態をこそ俺は笑ってやろう、とA○●△▲♂★は思いましたが、結局のところ、他人の動機を創作して押し付けるというのは相手と同じ戦略であるからこれをあきらめ、憤怒を楽しく昇華するために、別の行動を考えました。いかに初対面といえ、この場を自分にとって楽しい物に出来ないのは、B●○△▲♂とのみ話しているからに違いない。この場を打開するには、一気にC-Lと親しくなるに限る。不意に働く無遠慮は人間関係における縮地法(沖縄の歩き方。彼らは数メートルを一瞬で移動する(らしい))であるから、祝祭としての紛争を引き起こすべく行動を開始しました。しかしその目論見は上手くいかず、結局の所、A○●△▲♂★は突然現れ人に向かってロケット花火を飛ばすという暴挙を試み(そして取り押さえられた)人物として永く記憶されることになりました。