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今日で連休も終わりです。これほど真剣に日記と向かい合う日々は二度と訪れないでしょう。連休中に勢い余って一日に二回日記を書いてしまったので日付がずれています。つまり、この日記は本来5月5日付けで表示されるべきものです。そして5月5日をもちまして、本日記は一つ上の階梯への移行を完了致しました。正式名称は、視基 2nd stageという事になります。
津田
インターネットにはじめて日記を書いてから五年程経ちますが、ステージが上がってしまうというのは初めての経験です。より一層スピリチュアルな、自己言及に満ちた読みにくい日記にしていきたいと思います。
津田
いい機会ですので、日記のタイトルについて纏めて説明させていただきます。視基。恥ずかしい…。格好良い漢字二文字で名前をつけようと思っていたのです。当時私はVB.NETに夢中だったので、Visual > 視、Basic > 基、ということで、この名前になりました。.NETの部分は何処かへ消えました。視基網の方が良かったかもしれません。そういう事ですので、特に深い意味はありません。視る為の基、とかそういう意味ではないです。
津田
世論、世の空気というものは個々人の偏った体験の総和の上に成り立つものです。ですから、個々人はそれぞれ思い切り偏った事を言っていれば良いのです。個人の名において記されている日記も然りです。それを何か傍観者であるかのように全ての議論を踏まえて上から意見を言うなんて許せない。俺は俺の視点を基に日記を書いてやる、ということで視基になったわけではありません。大体そんな事思っていないです。私は常に無関係者の気分です。そんな裏読みまで無意識に行ってしまうのは私くらいのものだと思いますので、これは無用の弁明でしょうが一応明記しておきます。世にも珍しいタイプの被害妄想を披露する芸、だと思ってください。
津田
連休中の日記を改めて読み直してみましたが、何より驚くのはフォーマットが変わっても内容は全く変わらない、という事です。それでもフォーマットを変更して日記を書くのは楽しいです。フォーマットがなければ逸脱できないからです。
津田
恐らくあまりにも平凡な生活を送っている事の反動だと思いますが、私の奇人願望はかなり根強く、時々駅のホームで踊ったり奇声を上げたりして解消しないと欲求が溜まってそのうち爆発します。日記もそうです。せめて日記くらい他人と違う所へ、突き詰めて極北へ、そのような逸脱への欲求がある。オモシロ日記、知性日記、事情通日記、カワイイ日記、交流日記で勝負しても全く勝ち目が無いというのも一つの原因ではあります。世の日記書きに対抗できるような武器を持ち合わせていないのです。私に出来るのは日記に既に内包されている場所を抜け出して、外延を探索する逸脱です。
津田
今私が発明した標語でこれを表現すると、「ナンバーワンよりオンリーワン」という事になります。日記というのは自由に何を書いても許されるものであるように見えて、実に決まりきった形に押し込められたものです。あるいはその様に思い込みやすいものです。なぜなら日記世界は現在進行形で広がっていて、その全貌を把握する人などどこにもいないからです。そこには自由に逸脱する余地が沢山残されているように見えます。
津田
日記という形式の唯一の特徴は、経済/社会的にはおそらく何のメリットも存在しないのに書き続けられ、書き続ける人がいる、という点です。それはその人にとってどうしても書かねばならない事なのか、それとも誰か読みたい人がいると思っているのか、読ませたい、という事なのでしょう。ここを突破したとき、私は真に日記に打ち勝ったといえます。つまり、全く書きたいとも思わないし、読みたがる人もいないような日記を書き終えたとき最高に日記の枠を逸脱したと言えます。そこを目指したい。
津田
上で終わろうと思ったのですが、この日記はちょっと本当に気持ち悪いのではないか? と思ったので何か追加せずにはいられませんでした。