アエラ 4/5号 「仮の自分」に彷徨う私たち 26歳のハローワーク

吊革広告に自分探し、と書いてあったので購入しました。

「いまは、猫をかぶって仮の自分を演じているんです。将来は作家になりたい。休みたいときに休めるから」
その言葉と、目の前の現実にはかなりの隔たりがある。でも、落差を埋めようと小説を書いたりするわけではない。
「土日はやることないですね。つい、パチンコいっちゃったり」

行動、思考が僕と同じです! パチンコは嗜まないですが、パチンコを日記書きに読み替えたら全く見分けがつきません。
少しでもずれた事をやりたい、それが無理ならオリコンくらいは避けておきたい、というような行動の果て、結局そういった行動全体が少し離れて見ると実に典型的な軌道を描いていた、という事を実感し、とても嫌な気分になります。その事を明確に意識したのは、イーガンの「放浪者の軌跡」という短編を読んだときからで、だから実は割と最近ですけど。
この記事もやはり「世界にひとつだけの花」と、香山リカさんが登場します。そんな内容です。
一つ疑問なのは記事のタイトルです。通常、十三歳では求職活動を行わないので、「13歳のハローワーク」というタイトルは見る人に違和感を持たせることが出来たのですが、「26歳のハローワーク」だと普通の職業安定所ではないでしょうか。どうですか。