Tシャツの事(2)

突然のマチズモの台頭を受けて僕がジムに通いだしたのは丁度去年の今ごろなのだが、最初に通っていたのは健康保険関連の施設だった。僕の入っている健康保険組合は情報処理業界の人しか入っていない組合なので、当然通っているのはプログラマーやらが多い。普通のフィットネスではエアロビのクラスは半分以上が女性な訳だがそこでは逆にほとんどが男だった。だから、僕のエアロビイメージは「大の男が大きな声で叫びながら笑顔で少し面白い動きをする」というもので、それを大人数でやっているものだからとても魅力的だった。客には少しおかしな人もいた。エアロビってのは大きな鏡の前で並んでやるのだが、其の人はまずリズムのとり方がおかしかった。早取りといって微妙にリズムの取り方が早い人ってのはよくいるのだが、其の人は普通の人より1.5拍ほど早いものだから移動方向が逆だったりするのである。また、とても真剣に動いているらしく周りを余り見ていないので、物凄い勢いで鏡にぶつかるんである。一回や二回ではない。レッスンが終わる頃には前の鏡が其の人の形に凹むくらいぶつかるのだ。ただ、知り合いは多いらしくいつも誰かと喋っていた。僕も其の人に「携帯の電話番号教えてよ。あ、今じゃなくて良いから。後でフロントの人にメモでも渡しといてもらえれば」といわれてなんだか怖くなったので、そこにはそれ以来行っていない。
ああ、Tシャツの話を書こうと思っていたのだった。閑話休題。そのジムにはFree Software Foundation Tシャツを着ているおじさんがいたのだが、そのTシャツにはRichard Stallmanのサインまで入っていたのだ!!羨ましい。