仕事やだ

感覚だけで言わせて貰えば、過去の自分と自分が共有しているもの、というか、1995年頃に90kgの巨体であったのは俺で、ナポレオンや織田信長は残念な事に俺じゃないらしいって事を決めているのは僕が90kgだった頃の記憶を持っているからだ。だから、未来に今の僕の記憶を持っている人が複数居たらそれは全部僕の未来形だろう。僕が西門慶だった頃の記憶を鮮明に持っていたら、宇宙人に西門慶の記憶をどうにかして埋め込まれた、とは思わずに自分は西門慶の生まれ変わりだと確信するに違いない。自分以外の人間が同一かどうかってのはまた別の話だけどね。あいつは人が変わったとかよく言うし。
これだけで僕にとっては割に筋が通ってるしそれで納得してるんだけれども、実際問題僕は記憶は殆どの場合どうも大筋正しいらしいという世界に生きてるから単純な基準で判断できるんで、人の記憶が勝手になだれ込んでくるだとか、あるいは他人の経験を共有してしまうだとかって、七瀬やアイネイアーの血を飲んだ人みたいになっちゃったらどうすれば良いんだろうか。という事を考えだすと夜も眠れない。
未来に自分が二人居るってなら簡単だけどね。どうせどっちか一方にしかならないんだから、平行した宇宙に枝分かれしていくのか、同じ世界に二人いるかの違いだけ。だよなぁ。