Macaronについて

黄色いのと白いのが一つずつ。黄色いのがMacaron Citronで、白いのはMacaron Truffe blanche er Noisettesだと思われた。その、洋菓子Macaronを模して作られたアクセサリを見ても、かわいい、とか、おいしそう、という感想は全く抱けなかった。どちらかというと、得体の知れない、不自然な色をした、気味の悪いもの、という印象。特に、黄色いほうは、ただただ、いびつに丸く、端がぎざぎざしたハンバーガー状の物体でしかないから、その存在を肯定的に捉えるには、村上 隆さんのキャラクターをかわいいと感じるために要請されるのと同種の教養が必要だ。
まず、Macaronを食べた事がないのに、Macaronの模型を見ておいしそう、と思えるのか、という問題がある。牛を見ても、おいしそう、とは思えないし、生の肉だってそうで、過去口にした時と完全に同じ状態でなければおいしそうとは思えない。それどころか、目の前にあってさえ、匂いがなければおいしそうだとは思えない。たべものなんか、おなかがすいたとき、それも、即座にとって食べられる環境でしか目にしたくもない、というのが、正直なところ。グルメ番組は一度もみた事がないし、インターネットから千枚単位で収集している画像ライブラリにも、たべものの写真はただの一枚も収蔵されていない。今後、方針を改めて、たべもの画像を積極的に収集する予定もない。たべもの写真はたいていグロテスクなので、好んでデスクトップの壁にされる事はほとんどなかった。せいぜい、おなかがすいたときに気分転換として採用されるくらいのもの。
たべものは、基本的に有機物だし、ぶつぶつしていたり、どろどろしていたりするから、あまり、目にしたい種類のものではない。そんななか、比較的見た目を重視されるジャンルがお菓子。ガリガリ君は最新ガジェットだとしてもおかしくないソリッドな質感を備えていると思うが……。