リボンの騎士感想

リボンの騎士は結局千秋楽含めて三回見に行きました。三回見に行って三回とも同じ所で泣き、同じ所で笑った。時駆けみても泣かなかったのに。泣いたのは牢番ピエールのシーン、後ラスト。一番笑ったのは、最初のシーンで神さまが「悪い子だー 悪い子達だー 悪い子達の集まりだー♪」と歌うところ。隣に座っていた知り合いも爆笑しかけていたのでそういうものかと思い、周りを見渡したが誰も笑っていなかった。もちろん笑うようなシーンではない。ミュージカルが始まってすぐ神さまに歌で説教される、それもかなりの大激怒、歌詞が段々長くなる、という複合的な要素でどうにも笑いがこらえられなかった。歌っている箙かおるさんが宝塚の方で、声量が多すぎて驚愕した、というのも一因かもしれない。とにかく箙さんの声量は凄まじい。今までに見た人の中で一番声が大きい人でした。凄すぎて笑う。
千秋楽が五列目の一番右端という見やすいのか見にくいのかよくわからない席。コマ劇場は舞台が半円形だから、舞台中央前方に役者が立つと真横から見る形になる。まぁ見にくいんですが。舞台が近くて右から淑女隊が登場するときなんかは脇一メートルくらいをドレスを着た娘。の方が疾走するんでおお、モーニング娘。由来の風を感じてしまった、とか感動する。舞台袖で出番まで待機している場合もあって、話し声が聞こえたりした。よっぽど注意してないと聞こえないんで音は別に良いんだけど、どうしても気になって周りの人もそっちを見てしまうのであまりありがたくないかも知れない。どうも、道重さんがなにか喋っていたようだった。スカウト、リューのシーン前。
千秋楽はフィナーレから若干特別仕様。娘。さんの三曲目が生演奏、小川さんソロで「青空がいつまでも続くような未来であれ!」。ここでちょっと盛り上がって、次は順番通りに美勇伝さんのエロティック椅子ショーなのがちょっと不思議な流れというか、もちろん美勇伝さんは大好きですが、勝手に盛り上がりかけて若干肩すかしのような感じがあって面白かった。
小川さん卒業であるだけでなく千秋楽なので、出演者の挨拶あり。最初のマルシアさんが良かった。高橋さんが娘みたいで、終わってしまうから寂しい、とかって最初泣いてて。中盤は「女王を演じさせていただいて、こんな位(くらい)の? レベル? の高い、役は初めてで(後略)」って多分女王だから地位が高い、って意味のことが言いたったんだと思うんだけど、レベルって英語としてもおかしくないだろうか。高橋さんが途中抱きつきに行ったりしてて良かった。これでミュージカルに興味を持った方は他のにも来てくださいね、的な発言あり。まぁ確かにハローファンが多かったと思うんだけど、コンサートではまず見かけない年配の女性二人組とかも結構いて、多分あれはコマ劇場の公演に通っている人たちなんだろう、これが真の会場推しだなぁ、なんてことを知り合いと話した。
箙さんの挨拶でも「これで興味を持った方は宝塚にも遊びに来てくださいね、水曜定休で毎日やってます、男子トイレが空いてます、時々女性が男子トイレに入ってきます」なんて言ってた。これは男性ファンが多すぎて一部女性トイレを男性トイレとして使用していたことを踏まえての発言だろうか。僕は今日生まれてはじめて本来は女子トイレである場所へ入ってしまいましたよ。箙さんも途中で高橋さん、マルシアさんと抱きついてたりして楽しそう。宝塚は一度行ってみたいと思った。
あとはまぁなんやかやあって終わり。新垣さんが挨拶の最後で小川さんに抱きついたところで高橋さんが変ながに股で近寄ってってうしろからハグ。その格好が面白いんで一同笑う、とかそんな楽しい感じで良かった。高橋さんは劇中の様子と終了後のグダグダぶりの落差が激しすぎて凄かった。
カーテンコール何回やってもきりがないんで小川さんが「これで最後ですよー」って言った後に会場を出た。リボンの騎士は本当に良かった。