無理でもやる

以前はサッカー選手になったり、格闘家として範馬勇次郎をこてんぱんにやっつける妄想にばかり耽っていましたが、最近は漫才師です。人気漫才師になったところばかり想像しています。相方をやってくれそうな友達が居ないので、相方はネットの日記知り合いという設定です。もう設定を作ってから日が経っているので、なにかの新人賞を受賞しています。
えー、ありがとうございます! 僕らも今はこうしてあれ、二人で漫才やって賞なんてもらってますけど、元々は日記友達でしてね。僕はこうして毎日カチャカチャッと部屋で日記を書いていたわけです。そんとき、たまたま隣で日記書いてたんがワシですわ。えっ、そんなん! 全然気付かへんかった。そうか、まだまだおまえはハードディスクに住んでたころやから、記憶が不明確かもわからんけど。え、なに、どういうこと? 比喩的な意味で? 比喩的? わからんけど、ちゃうよ。(そうだよなぁ、隣じゃねぇしそれ)。え? そんでまぁ、おまえがやな、まだまだそういう曖昧な存在だった頃、おれは夕焼けだった。(古典やなぁ)。せやで、妹はいねぇけど。まぁでも、そういう沈みかけの俺に照らされて、だんだんと輪郭が見えてくる。ばらばらだった記述が一つにまとまって意味をなす。最初はディスプレイの裏じゃ。ディスプレイの裏に、いつのまにかヒビがはいっとんじゃな。(なんで?)。それはわからんよ。わからんから、手をかざす。手かざし療法や。すると逆に手が切れて血がだらだら出てくる。(怪談やなぁ)。せや、恐ろしい話や、ワシも怖くなってしばらくは注目しとったんじゃけども、たまに手が切れるくらいで実害はないもんだから、そのうちすっかり慣れてしまってなぁ。ジャンプをバラバラにする時にはさみ代わりに使ったりして。(便利やね)。おう、でもまぁしばらくすると、このヒビがケーブルを伝わって本体の方へズレてく訳よ。おめぇが住んどったほうや、びびるじゃろ。(まぁなぁ)。おれもバックアップとってないデータとかあったからなぁ、そっちの方が心配で必死にケーブルを巻き取るんだけど、これが一向に短くならんわ、後ろからディスプレイに襲われるわで大変だったけど何とか助かって今がある訳や。(へぇ)。ここらで一杯お茶が怖い。ありがとうございました!