人間の本性について

昨日から人間の本性を考えています(「人間の本性を考える」を読んでいる、という意味です。まだまだ上巻のしかも前半。上 ISBN:4140910100ISBN:4140910119ISBN:4140910127)。ミーハーです。
いままで人間の本性について何も分かっていないどころか誤った知識を吹き込まれていた……!! なんでこんなにきちんと分かってるんだったらもっと早く広めてくれないんだ、と思います。ほんと良くあんな堂々と間違った事をいえるものです。もう最初から色々疑ってかかる姿勢で居た方が良いのでは無いか、と思えてきました。何故この本は信じるのかというと、NHKブックスだし、参考文献がすごくたくさん載ってるし、色々な所で誉められていたからです。

気味が悪いのは、分割脳患者の左脳で起こるでたらめの生成と、私たちが自分の脳のほかの部位から生じる意向の意味を解釈するときのふるまいに違いがあると考える理由が何もないことだ。意識のある心(自己あるいは魂)は、スピンドクター[ある党派に都合のいい解釈をする代弁者]であって、総司令官ではないのだ。

P95。なんか凄い悲しい……。

ある型のIGF2R遺伝子は一般知能の高さに関係しており、IQスコアの四ポイント、正常な個人のあいだに見られる知能のばらつきの二パーセントがこの遺伝子で説明できる。

なんだやっぱり生まれつき出来ない事は出来ないんじゃんよ、僕はそうじゃないかとずっと思っていたけど。誰でもやれば出来るみたいな無責任な言い方はひどいし、出来ないのは自分で何とかなる部分の結果だから、ああ、なんで出来ないんだろう、うつだ、みたいになる、のは、おかしな話だ。
と思ったが、そんなのは遺伝子か環境か、という違いとはあまり関係なく、単に可塑性?があるかどうかの話で。これがスピンドクターって奴ではないのか?! まぁしかし選択可能だったと思うと、後悔したり、羨ましくなったりするのかなぁ、そしてそういう不要だとしか思えない感情はなんのためにあるのか、僕にとっての至近の課題はもっと実践的な対処法ではないか、もっとなにかスピリチュアルな……。と、色々考えてしまう楽しい本です。