ファミレスについて

ファミレスに数時間居座ると途轍もないスピードで本を読めると聞いたので、ハロモニを見てから図書館そばのジョナサンに行ってあくたがわ最後の二冊を消化、本を返却して一旦帰宅、今また違うジョナサンに居座っている。そう、僕は今シグマリオンIIIで日記を書いています!!遂に買ってしまいました。←これを書いた後、エディタのフォントサイズを717に設定してしまい、いきなりフリーズしたのでびびりました
コートの右ポケットにシグマリオン、左ポケットにMP3プレイヤー(iPodでないのが残念!!)と文藝春秋(三月特別号)、ドリンクバーだけ注文してファミレスで黙々と本を読む、あまりにも隙の無いはてなダイアラー、インターネットキッズぶりに、自分の影響されやすさを思い知ってアレです…。アレ、を、適切な表現に変更したいんですが、「感情表現辞典」(ISBN:4490103395)を家に忘れてしまったのでうまくいきません…。
キーボードが小さくてなかなか思うように入力できないので、ここから先は普通に家で書いていますが、「蛇にピアス」と「蹴りたい背中」もさっき読み終えました。何度でも説明します、僕はもともと「蹴りたい背中」が読みたかったんです。しかし、今まで芥川賞など全然興味がなかったのにいきなり綿矢さんのだけ読む、という行為があまりにもエロく一ページしか耐えられなかったので、予習として94年からの受賞作を一ヶ月以上かけて読んでいた、という次第です。途中から図書館の力も借りまして、今日めでたく22冊読み終え念願の前回受賞作を読んだんですが、「蹴りたい背中」はとても面白かったです。笑える、という意味の面白さで、ジョナサンで噴出すのをこらえるのに苦労しました。蜷川というモデルオタク少年の言動が一々可笑しく、彼は「英字新聞の柄の開襟シャツを着ていた」りするんですよ!あと、蜷川は洗濯物を常に干しっぱなしにし、使うときにそこから直接取り込んでいて、その事を効率的だ、と綿矢さん、じゃない、主人公の女の子、に自慢するんですが、これは日頃僕が実践している洗濯法と全く同じです。なので、僕はよく、雨の匂いがする男、などと形容されます。問題は僕は25歳の社会人で、彼はまだ高校一年生だという事で、しかも架空の人物ですが…。
そういうわけで、あまり恥ずかしくないBOYS BEのような感じで読んでしまいましたが、面白かったです。「蛇にピアス」は読んでいてとても気恥ずかしく、なんか駄目でした。アンダーグラウンド、や、神がどうした、世界がどうした、が大仰過ぎてその度に白けます。
この一つ前の受賞作、「ハリガネムシ」は凄いです。これは読んだ方がいいと思います。途中で読むのを止めようかな?とまで真剣に検討したのはこれだけです。読んでいて気分が悪くなるので、それだけ力?があるという事だろうか、とも思いましたが、ハリガネムシの場合は、そこに描かれている状況、事実だけでも胸が悪くなり、もし映像だったら迷わず見るのを止めていただろう、と思うので凄い事なのかどうか良く分かりません。主人公の心情も全く理解できず、情欲の起き方一つでも僕とは全く違うし、そのような人が居るとも思えない、ので不思議です。