棋道部(中一)

小学生の頃は仲間内で負けなしの強さだったので将棋が大好きだったんだが、中学の棋道部ではせいぜい真中程度。定跡を覚えるのが苦手なため特に強くなりもせず、替わりに碁盤を利用した無理矢理四人将棋、駒の上に駒を搭載できる画期的将棋、モノポリー(これは普通のルール)ばかり嗜む。二年の夏に部室の鍵が開かなかったので廊下でボールを使って遊んでいたらなぜか部室の窓が割れ、退部を命ぜられる。大人しく退部しゲーセンに入り浸るように。格闘ゲームでの闘い方が汚いためしばしばリアルファイトを挑まれ平謝りの生活。友人はヴァンパイアハンターか何かで因縁が出来た柔道部員の後輩に決闘を挑み、学生一人の立会いのもと、深夜の駐車場で背骨を折られる。見舞いにフランス書院を持っていき親に嫌がられた。この頃、弟も棋道部に入部。弟は同学年に奨励会生がいる(部には出ない)など恵まれた環境であった。兄としての威厳をかけて勝負を挑んだ結果弟に惨敗。これが生涯最後の対局となる。