「あなたの人生の物語」by テッド・チャン を読んで

ヒューゴー賞受賞ですよ。グレッグ・イーガンも勿論獲ってます。実はハリー・ポッターヒューゴー賞取ってる。そういう意味では一貫した読書傾向と言えるかもしれない。この話を出すと絶対にかーどきゃぷたーサクラが星雲賞を取ったことを持ち出す人がいると思います。それについては良く分かりません。
実は読みかけでまだ最後の二つ読んでないですが(「理解」は他で読んだ事があった)短編集なので良いと思います。「七十二文字」って短編が物凄く面白かったです。リフレクションを使って自分自身をコピーする、というようなことを連想しました…。すいません、これは本当に落ちに関わる感想です。
私が好きなSFはあるテーマについて明確に語るためにもっともらしい嘘世界、嘘技術を作り上げているようなタイプのもので、かつ、そのテーマが自分の関心と近いようなものだけ大好き、で、やはりジャンル全体に対する網羅的な興味はないのだなぁと思います。未だにジャンル全体を良く知らないといけない、知るべき、という強迫観念は残っていますが、最近は大分減少したようです。元々全然追従できてなかったですが…。「ハイペリオン」シリーズだったら第一作の「ハイペリオン」が一番好きで、「エンディミオン」のほうは余り好きではない、という感じです。実はニール・スティーブンスンは二回読み始めて二回挫折してます…*1。「知性化戦争」シリーズも昔は大好きだったけど、新しいのが出た、と聞いても読めません。上記の書名を並べただけの文章で何か伝わるものがあるのか凄く疑問です。でもそういう感じです。

テッド・チャンも計算機科学?専攻からプログラマ向けのドキュメントを書くテクニカルライターをやってたっつー事で、やはりこれからはその辺が狙い目ですね。

I also like Greg Egan, Bruce Sterling, Karen Joy Fowler, Ken MacLeod and a bunch of others.

よくわからないですが、ここに名前がでてるひとはきっと全員面白いだろうと思うのでいつか頑張って読みたいと思います。後半の二人は知らないです。英語のインタビューを一生懸命読んで嬉しかったので少しはしゃいでみました。システム開発についてはいつか書きます。

*1:スノウ・クラッシュとクリプトノミコン