はじまり

クーロン黒沢さんの「マイコン少年 さわやか漂流記」がとても面白かったので、私も真似して漂流記を記してみようと思います。
といっても私のパソコン初体験はPC9821Cx、愛称がCanBeという何の変哲もないマシンであり、かつ私にはミスターPBXさんやその他の変な友人も居ない、というか友人自体が居ない、という状況の中、また、クーロン黒沢さんのような面白い文章を書くサイダネを与えられていない(テンテンくんも連載終わったし)、という事、あと、こうしてカテゴリを作っても大体平均して二回で飽きてしまうということもありますが、今度こそ書ききります。
クーロン黒沢さんは、さわやか、というフレーズがお気に入りのようです。あと、クーロン黒沢スタパ斎藤、ガスト関、ゲッツ板谷、ナメダルマ親方、等カタカナ+漢字の人は面白い事が多いので、私もカタカナ+漢字のペンネームを考えたいと思います。ポリモーフィカ津田、とか。ペンネームだから下も本名じゃなくて良いのか。
さわやか漂流記に出てくるゲームプログラマーで私が名前を知っていたのはシステムソフトのたいにゃんさんだけでした。メガトンアームズはCanBeだと音が出なくて寂しかったです。PCM音源ついてるのに。システムソフトに電話したら対応ディスクを出すかもとか言ってたんだけどなぁ。
ここからが漂流記です。→私の家にパソコンが登場する三年前、つまり私がまだ中学2年生だった頃の話です。私は中高一貫の男子校に通っていました。一学年に400人弱も頭の悪い男子が集まっているにもかかわらず同一学年は愚か高等部にまで名前が知れ渡るほどの奇人がいまして、名前を神ノ輔(仮名)といいます。彼は一生働かなくて住む部類の特殊な家の息子で、その金遣いも凄かったのですが、彼がイカレてるのは全く彼自身の性質によるもので、どういうことかというと例えば中学生なのに外人女性が出てくるエロ本を弁当を食いながら鑑賞し、尚且つ信じ難い事にそのまま自慰に及ぶというような人でした。男子校について少し誤った認識をもつ人が居るかもしれないので言って置きますが、いくら男子校でもこれは異常すぎるほどに異常な行為です。今考えると、彼は何か厄介な種類の病気を患っていたのではないかと言う気がしますが、まぁ、子供は大概頭おかしいので。
私は当時から教室の隅で人に見つからないように生活していたのでそのようなある種のヒーローである神ノ輔君とは殆ど接点がなかったのですが、あるとき私と彼があるラジオ番組の大ファンである事が判明しました。その日のうちに少しはなれた駅にあるキャプテンシステムまで遊びに行こうと誘われました。キャプテンシステムなんて知らない人の方が多いかもしれませんがそれは自分で検索してください。そのラジオ番組はキャプテンシステムから投稿する事が出来たんです。
私は投稿なんてしたことがなかったのですが神ノ輔君は何度か葉書を読まれた事があり、そんな天才ハガキ職人様と一緒にキャプテンシステムを触れるなんてなんて凄い機会だと思いついて行くことにしました。私が初めて見るキャプテンシステムに戸惑っている間に神ノ輔君は隣の公衆電話で話し出し、もう使い方わかんねぇよ、キャプテンて誰とか思っていると、神ノ輔君に「はい、替わって」とかいって受話器を渡され当時は電話も余り使った事が無かったので受話器自体にびびりながら耳を当てると「もしもし、○○ちゃんの友達?」などとキモイ男の声が聞こえ、「なにこれ?」と神ノ輔君に目で尋ねると、「ああ、それテレクラ」といって私の手から受話器を奪い取り「ばーかばーか男だって、気付け!!」つってがちゃりと電話を切りました。それからテレクラがなんだかわかなかった私にテレクラについて色々教えてくれたのですがそのときはそれでも理解できませんでした。なんでも本当に目印の薔薇を持ってきた男が居たとかどうとか。
というわけでこの手を使えば女性の知り合いが一人も居なくても、声変わり前の男子を一人捕まえれて美人局が出来そうです。頑張れ。