← 語呂が悪いにも程がある

僕も大学入学直後に、小日向海流よろしく空手をはじめたのです。中学高校と男ばかりの環境で頭がおかしくなりそうな気分だったにもかかわらず、何故空手などはじめようと思ったのか。やはり堂々人生を歩むためには出来るだけ弱点をなくしていかなければならないと言う強迫観念があって、当時最大に弱点だと思っていたのが喧嘩が弱いことだったのです。喧嘩した事ないですけどね。まぁ、でも実際やったら相当弱かったと思う。幼い頃に余り外で遊ばなかったのが原因だと思うんですが、目茶目茶に運動が苦手で体育の成績は五段階で大抵二でしたから。
大学に入った瞬間からいきなりおしゃれ軍一軍入りを目指す人が居ますが、それと同じで、仲間を見つけてよろしくやる前にもっとなんかする事があるんじゃないか、という気分。大学に入って最初に知り合いになったのが鬼瓦(仮名)という千葉出身の男で、こいつは童貞じゃなかった。僕の高校の友人は一人の例外もなく童貞だったので、それだけでかなり圧倒されたのですが、それをばれないように隠しつつ一緒にサークル巡りなんかしましたね。
その結果ふたりともどうも二つのサークルに惹かれている事が判明し、一つが空手サークル、もう一つが社会学系のサークルでした。空手サークルの方は週に三回の練習以外はあまり部室でたむろったりしない雰囲気だったので、最初は二人して社会学系のサークルに入り浸っていたんですが、なんかおかしい。そのサークルのメンバーは全員マル勝派(仮名)の学生運動*1なんです。僕の通ってた大学はまだそれなりに学生運動が行われていて、一般学生(ノンポリ!!)にうざがられてたんですが、学部によって派が違うものだからいつもごたごたしてて、僕から見てもなんかの成果を上げているとは到底思えなかった。でも、その辺が逆に面白かったので最初はデモに行ったりなんつーか、集会?まぁ、そういう感じのものに出てたりしたんですが、僕は一人の上級生と折り合いが悪くなって二ヶ月くらいでそこには出入りできなくなってしまいました。鬼瓦君はどうも学生運動が楽しくなってしまったみたいで、結局空手のほうを断念、こうして僕と鬼瓦君の蜜月は終わりを迎えたのでした。
はてしなくつづく。

*1:70年代の話じゃないですよ!!僕は今25です