のキャラクターの事

TRPGの思い出を書こうと思っていてすっかり忘れていた。別に忘れたままでも問題ないのだけどね。どうせさぁ、まぁあれなんだけど。いいや。無意味であっても真摯にTRPGを語ってみたい。うそ。GURPSといえばキャラクターであって、GURPSのキャラクターを一人造ろうと思ったら僕なら優に一晩は掛かる。朝方になって、あー、もう最後の2CPの使い道がキマンネーから学校休みたい、っつーか学校辞めてダンサーになりたいとか良く思っていた。
僕は別にTRPG博士ではないので、数あるTRPGのルールの多くに精通しているわけではないがGURPSのキャラクタ作りは非常に特徴のあるものだと思う。僕の知ってるほとんどのTRPG(コンピュータRPGの中でも昔気質なもの)ではキャラクタの特徴は種族と職業(クラス)で決まってしまう。能力値は種族を基本にランダムに算出される事が多いし、キャラクタの性格や行動原理は職業に大きく影響される。まさにクラスはClassだってなもんで、インスタンスである各キャラクターはその雛型であるクラスから乖離する事が出来ない。
GURPSのキャラクタ作りはそれとは全く違う。まずもって職業というものがない*1GURPSのキャラクタ作りについて順を追って説明すると、まず、GMに今度のキャンペーンでは100CPのキャラクタを作ってくれたまい、などといってCPというものを与えられる。このCPはそのキャラクタの優秀さ、活躍しやすさといったものを数字で表したもので100CPというと非常に優秀な人間で英雄になる可能性がある、と言ったところ。300CPになると標準的な妖怪で、25CP程度だと平凡な一般人だ。各プレイヤーはこの100CPを使ってキャラクタの能力を購入する。購入できるのはそのキャラクタの能力値、特徴、技能の三種類だ*2。能力値は体力、敏捷力、知力、生命力の四つがある。これは全キャラクター必須で、CPを消費しなければ全て10になる。特徴は顔が良いだとか、目がいいとか我慢強いとかで、主に先天的なもの。後は技能でこれは剣が使えるとか空手が使えるとか陶芸が出来るとか短距離走が得意だとか言う、習得できる技術。これらを組み合わせて総計100CPになるように調節するのだが、0.5CP単位で消費する事が出来るのでこれの辻褄をあわせだすと大変な作業になるのだが、目茶目茶楽しい。
面白いのがマイナスのCPをもつ特徴があるって所。能力値も10以下にすればそれだけ他のキャラクタに比べて不利なのでCPをもらえる。ただ、際限なく不利な特徴を取られても困るので大抵は不利な特徴は-40CPまでといった縛りを設けるのだが、僕の周りの連中は全員がギリギリまで不利な特徴をとるのでパーティは基本的に不具者の集団になる。力強い戦士は大抵途方も無く頭が悪く、他のキャラクタも酷く醜悪な容貌だったり、可燃物を見つけるたびに放火の衝動に駆られたり、人の揚げ足ばかり取ったりするわけだ。
僕はなんでもGURPSのルールに当てはめて物事を考えるようになった時期があって、その頃は小説の登場人物からクラスメートまでGURPSのキャラクタにしたらこいつは何CPになるんだろうかと計算していた。あいつは偏差値70切った事無いから知力は12位かなぁとか、剣道は小学生からやってるらしいから4CP位は消費してるだろうとか、あいつはリーダーシップがあるから天性の魅力みたいなものを持ってるんだろうなぁとか、こいつは酷いバカだから知力2でいいやとか。醜悪な容貌もつけてやろう。ざまあみやがれ。うわ、暗いな。

*1:勿論働かずに生活できる桃源郷であるとか、無職で引きこもりだという落ちではないよ、あひゃひゃ。勇者だとかファイターだとかソーサラーだとかレンジャーだとか言うあれがない

*2:ここに限らずだが相当うろ覚えなので間違ってるかもしれないが気にしない事