Rio Eigen(ASIN:B0000VEMVW)

一年間頑張った自分へのご褒美としてRio Eigenをamazonで購入した。iPodと同類の携帯HD MP3プレイヤだが、サイズが一回り小さく、替わりに容量が1.5G弱しかない。私が注文したときは5960円分の還元チケットがついていたので、二万円程度で購入できた。本当はiPodを購入しようと思っただが、私が気付いているだけで周囲に三人所有者が居るし、第一iPodはアップル社製で、私はいまだにアップル社、マッキントッシュに敵意を抱いているのでどうしても購入できなかった。ショッピングカートに入れられなかった。
私とアップル社、アップル社製品ユーザとの戦いは高校時代から続いている。その頃周りでマッキントッシュを使っていたのはほぼ間違いなく医者の息子だった。そして私の高校は成績順にクラスを分けるという至極明快な制度が採用されていて、マックユーザはほぼ全員が成績の良い方のクラスに居た。私は三年間を通じて常に成績の悪いクラスだった。余談だが、弟(弟も同じ高校出身)に拠ると、成績の良い方のクラス(仮に一軍と呼ぼう)では毎年同窓会が行われているらしい!!二軍では一度も同窓会は開催されていない。少なくとも私には知らされていない。知ってても行かないけど。男しかいないから。クラスわけの基準になっているのだから一軍のみで同窓会をやったところで不思議は無いと思うかもしれないが、私の感覚では一軍と二軍の間にある壁よりも、理系と文系の間にある壁の方が厚いはずなのだ。それなのに、理系文系の境を無視して成績のいい人たちで同窓会をやる、試験で良い点が取れない人間はその場に呼んでさえもらえないというこのシステムはどうか。
では私の親しい人間はどんなものを使っていたかというと皆PC98シリーズでピーコ(コピー)したエロゲームばかりやっていた*1。親を騙して購入したPCでエロゲーばかりやっている引篭もり予備軍である私達と、将来開業医になる事がほぼ確定しているマックユーザ達の間にはとても大きな溝があった。逆にマックユーザ達から見ても同級生2やヴァーチャコール*2の話題で盛り上がっている私達は夢の国の住人に見えたに違いない。
そんなある日、そのマックユーザの一人から頼み事をされた。私のもっているキャンビーにある仕事をさせて欲しい。そう言って渡された一枚のCD-ROMからデータを吸出し、フロッピーに入れて彼に手渡した。彼は礼を言って自分の教室に戻っていった。
そんな出来事はすっかり忘れた翌年の正月、私は一枚の年賀状を受け取った。その年賀状には私がPCで吸い出したときめきメモリアルのキャラクターが髪の色もカラフルに一杯印刷されていた。私はそれ以来マックユーザは信用しない事にしている。
ところで私は物心ついてから一度も年賀状を出した事が無いのですが、今年は年賀状二通来ました。一通は祖父から、もう一通は途中で挫折した女歯医者さんからで、歯医者に行かねばならないなぁと改めて思った。これ今年の目標。

*1:念のために書いておくけれど私は18歳のときにエロゲームから自由に向って卒業していて、それ以降はオタク基礎教養的な幾つかの作品を鑑賞したレベルに過ぎない

*2:よく勘違いされているがSEGAのヴァーチャシリーズではない