また大塚英志

100の質問やら他人様の日記を見ていて考えましてね、日記かぁ。と。ここでまた大塚英志が出てきます。
大塚英志の話ばかりで、ひょっとしてこの人(==俺)は大塚英志しか読んでないんじゃないだろうか?と思われても仕方がないくらいですが、それで大体当たってます。でも実は大塚英志の小説は読んだ事が無いので今度読んでみようと思っています。さて、大塚英志の「キャラクター小説の作り方」には小説家志望者の為の実用書という面の他に、彼による私小説論(文芸評論)という面があります。その中で、私小説の面白さについて、「他人の体験はそれだけで「面白い」」といっています*1
僕もこれに全く激しく同意でして、僕が面白いと思う日記は出来るだけ細かくその人の体験について記した日記です。それがその人にとって退屈な日常だとしても僕にとっては興味深いですから。逆にニュースを引用して一行コメントをつけるだけ、とか、海外の面白画像を紹介する日記には興味がありません。でも実際にはそういった日記はとても多くて、それは仕方の無い事です。何故なら、現状インターネットで日記を書いている人は、僕も含めてそういったWeb上の出来事に大きな興味を持っている人ばかりでしょうから。自分と視点の高さが同じ人の文章を読んでも余り面白く有りませんし、その視点が皆同じ方角に向いているなら尚更です。
じゃあ、僕はなんで日常を赤裸々に綴った日記を書こうとしないのかというと僕の日常は僕にとっては大して面白くないんで、なんでわざわざ意味も無く退屈な日常について綴らなきゃいけないのかとか、実際は細かく日常について書いてみても大して面白くないだろうし、何でかっていうと、僕は退屈な日常を細かく綴って大人気になったサイトって実は見たこと無いし、そもそも面白く書こうとか思ってるのが変だし、なんかもうここで書くの止めたい、みたいな。まぁ別に辻褄あわせて結論書く必要もないのでここで止めます。とにかくそう言うことで、書いてる人がたのしけりゃそれで良いんです。
現代の私小説って頭のおかしい人が書いた日記、みたいなの多いですよね。とか言って。突っ込まれたくないのでタイトルは書きませんけど。

*1:キャラクター小説は全く逆で、体験に基づいていない、「架空の私」を描くものだとしています